【レポート】

博報堂のコピーライターには世界で活躍する現役ダンサーがいた!

 

大手広告会社の博報堂でコピーライターを務めるとともに、世界を舞台に躍進を続けるダンスユニット「DAZZLE」のダンサー/脚本家としても活躍する飯塚浩一郎。本インタビューでは、ビジネスマンとアーティストとしての顔を併せ持つ飯塚氏に、現在のお仕事に携わるようになったきっかけから、クリエイターとしての今後の展望に至るまで幅広くお話を伺った。

飯塚浩一郎
コピーライター/ダンサー/脚本家。ダンスユニット「DAZZLE」のクリエイティブディレクターとして、ダンサーとしてだけでなく映像制作・脚本・プロデュースに関わる。インスタレーションアートやイベントオーガナイズなど、コトバとカラダを両輪に、ハイブリッドなクリエイティブを追求している。広告におけるダンス表現にも挑戦し、Sony Recycle project JeansのWEBムービーでは企画・ダンスディレクションを担当。同企画は、アジア最大の演劇祭アドフェストのフィルム部門ファイナリストに選出されている

――多彩な肩書をお持ちの飯塚さんですが、ご自身ではどのように自己紹介なさることが多いのでしょうか?

基本的には、コレと決めてはいません。実際のところ、お仕事の内容やクライアントさんなど、TPOに合わせて、ダンサー、コピーライター、演出家といった肩書を使い分けている感じです。ビジネスマン(コピーライター)としての自分も、アーティスト(プロダンサー/演出家)としての自分も、すべてを含めて僕という人間なので。

――プライベートでダンスをやっている方は多くいらっしゃると思うのですが、コピーライターとダンサー/演出家を仕事として両立させることは最初から考えられていたのでしょうか?

いいえ。最初はまったく考えていませんでした。特にダンサーとして生計を立てている諸先輩方のお話などを聞いて、それがとても難しいことであるということは分かっていたので。もともと表現手段が多様なクリエイターになりたいと思っていたので、広告業界への就職を決めました。広告には、形のないものを表現し世の中に影響を与えるという意味で、無限の可能性を感じたという点が決め手になりました。

――博報堂のコピーライターになるのもかなり難しいと思うのですが。

最初は、営業職として配属されて、4年目でクリエイティブの部署に異動することになり、コピーライターとして仕事をするようになりました。同時に、プライベートでも自分を表現できる創作活動をしたいという気持ちが湧いてきて、その時にちょうどダンスユニット「DAZZLE」に加入しました。彼らが舞台をやろうとし始めた時期で、僕の持っている力が役立つと思ったので。今から約8年ほど前のことでした。

――コピーライターとダンサー/演出家は、一見まったく共通点を見出だせませんが、どのような点に近しいものを感じたのですか?

皆さんからは、バラバラのことをやっているように思われるかもしれませんね(笑)。でも、自分の中ではクロスフェードする部分が多くあり、両方のお仕事がとても近い存在なんです。例えば、"人の心を動かす"という点においては、コピーライターもダンサー/演出家も、非常に強く共通するものがあると考えています。また、僕自身にとってコピーライターとして頭を働かせることとダンサーとして無心で体を動かすことは、色々なバランスを保つ上でとても良い影響があるんです。

――飯塚さんがこれまでに手掛けたCM内でもダンスを採用していますよね。

はい、いくつかのCMなどでダンスを取り入れたものを制作させていただいています。実は、DAZZLEのメンバーに参加してもらったこともあるんですよ。社内にもダンスを活かした仕事をする"ダンスビジネスプロジェクト"というものがあるんですが、今後その活動も活発化させていきたいですね。といってもメンバーは現在僕一人なんですが(笑)。

――ダンサーや演出家としての経験が、コピーライターやCM制作といったビジネス面に役立つといったことも多いのでしょうか?

CM制作時に重要な要素のひとつとなる音楽と映像のタイミングの合わせ方やその使い方などは、まさにダンサーとしてのリズム感や、演出家として培ったノウハウが役立つことがあると思います。また、ダンスに限ったことではないのですが、本来の仕事と離れ社外での活動を行うことは、第三者的な視点を持つという意味でも大切だと考えています。

――反対に、コピーライターとしての経験がダンサーや演出家としてのお仕事に影響を及ぼすこともありますか?

DAZZLEの公演では、ダンス中に字幕による演出を行うことも多いのですが、その際の言葉の選び方やリズム、意味の広がりなどに対する考え方は、コピーライターとしての経験が生かされていると思います。また、公演を行う会場が広くなるにつれ、観客席から字幕が見えづらくなることを考慮してナレーションを採用する機会が増えてきているのですが、ダンスとの距離感を大切にしながら「音」としての言葉をより意識しています。振り付けや動きに合わせるために、脚本のディテールを変えることもありますね。

――そんな飯塚さんが脚本を手がけられているDAZZLEの最新作公演「二重ノ裁ク者」(2月14日~16日)が今週から始まりますね。

今回の公演では、ナレーションを俳優の浅野忠信さんに担当していただけることになりました。ナレーションを考えるときは、基本的に誰が話すかも想定しながら考えるんですけど、今回の場合は浅野さんを想定していたので、引き受けていただき、ありがたかったです。浅野さんのナレーションには聴く人を惹きつける強い引力があり、ダンスパフォーマンスの放出する力とのコラボレーションを、ぜひ楽しんでいただければと思います。また、コンテンポラリーからストリートまで多彩なジャンルを融合したダンス、重厚なストーリー展開、さらにサウンドやライティングによる演出など、DAZZLEならではのステージを、ぜひ会場に足を運んで体験していただければ嬉しいです。

――それでは最後に、ご自身やDAZZLEとしての今後の展望について簡単にお聞かせいただけますでしょうか?

個人的には、単純ではありますが、エンタテインメントの発信側にいる一人のクリエイターとして究極的な作品作りを目指し続けることが目標でしょうか。また、DAZZLEとしての目標については、ブロードウェイでのロングラン、世界三大演劇祭への参加、7年後の東京五輪のオープニングアクトへの参加なども、ぜひ挑戦したいですね。

ダンスユニット「DAZZLE」

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