NTTドコモとABC Cooking Studio(以下、ABC)は7日、都内で共同記者会見を開き、オンラインを通じた様々なサービスの導入を検討していることを発表した。"スマートライフのパートナー"をキーワードにその実現を目指すドコモは、ABCと組んで具体的に何をしたいのか。会見の模様をリポートする。

ABC 丸の内クッキングスタジオで行われた料理教室のデモンストレーションの様子

記者会見の冒頭、NTTドコモ常務執行役員スマートライフ推進本部長の阿佐美弘恭氏が登壇し挨拶した。同社では「スマートライフのパートナー」の実現に向けて、モバイルを活用した様々な取り組みを行っている。今回のABCとの連携も、その一環で行われるもの。阿佐美氏は「料理教室で週2時間、講習を受けるとする。残りの6日と22時間を、いかにバリューアップできるか。ここにモバイルの出番がある」と説明し、「今回の取り組みで世界がどう広がっていくか。是非、注目いただきたい」と語った。

登壇した阿佐美氏は「モバイルによって、ユーザーの日々の生活環境をいかに良いものにしていけるか。今後とも、そこに注力していきたい」と語った

NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏はビデオレターを寄せ、「和食の素晴らしさ、世界の食文化の素晴らしさを国内外にお届けしたい。いままでにない価値の創造に取り組んでいく。是非、ご期待ください」と語った。

加藤社長はビデオメッセージを寄せ「和食の素晴らしさを配信していきたい」と語った

続いてABC Cooking Studio代表取締役社長の櫻井稚子(さくらいわかこ)氏が登壇し挨拶した。ABCは1985年に創業、今年で29年目を迎える。料理教室は国内に128店舗・海外に6店舗を構えており、アクティブ会員数は28万人におよぶという。櫻井氏は「ABCではこれまで、リアルな場でコミュニケーションを図ることに重きを置いてきた。でも今の時代、リアルな場だけではなかなかつながりが持てなくなってきた」と語る。今回のNTTドコモとの連携により、さらに価値の高いサービスを提供していきたい考えだ。櫻井氏は「今回の取り組みにより、海外にも世界無形文化遺産である和食を情報配信していける。ドコモと組んで、新たな領域に挑戦していきたい」とし、今後の展望に期待を込めた。

櫻井氏は「新たなサービスを加速して展開していける」と意気込む