鶴橋周辺の通りには焼肉屋・韓国料理店が所狭しと建ち並ぶ

大阪市天王寺区に鶴橋という街があり、JR大阪環状線と近鉄が交差する鶴橋駅の高架下および周辺は、大阪市内屈指の焼肉店密集地となっている。夕方頃には駅のホームにも焼肉の香ばしい匂いが漂ってくる、そんな鶴橋から、今回は老舗であり知名度の非常に高い人気店を紹介しよう。

つけダレスタイル発祥のお店「鶴一」

鶴橋が焼肉の街となった原点とも言える昭和23年(1948)創業の「鶴一」。現在は「遊兆館」と「丹青亭」という2店舗体制になっており、遊兆館の座席数は約152(丹青亭は1日2組限定の貸し切り・宴会専用)である。

「つけダレ(焼いた肉をタレにつけて食べる)」スタイルの発祥店と言われており、タレは甘めながらさっぱりとした口当たりが特徴。また、ホルモンの存在を世に広く知らしめたお店でもある。単品で注文する人も少なくないが、塩タン・ロース・バラ・ハラミ・ツラミ・ハート・ミノサンドと、包み野菜、キムチが付くお得な「遊兆館セット(2~3人前4,200円)」も人気メニューとなっている。

「鶴一」の遊兆館セット(2~3人前4,200円)

創業当時の七厘焼きの焼肉屋からファミリー向け大型店となった鶴一

●information
鶴一
住所:大阪府大阪市天王寺区下味原町5-19
営業時間:月~金11:30~15:00/16:00~22:00、土日祝11:00~22:00
定休日:不定休
料金:鶴一おすすめ5種盛4,200円、ほか
アクセス:JR大阪環状線鶴橋駅から徒歩約1分

5店舗を展開する大型店「アジヨシ」

「鶴一」と同じく、鶴橋が焼肉の街として黎明期の頃から続く老舗にして代表的なお店が「アジヨシ」。肉はA-5ランクの黒毛和牛を使用し、品質へのこだわりから熟成庫まで創設。もちろん単品だけでなく、ロース・バラ・上ミノ・タンの入ったAセット(1人前1,980円)などの盛り合わせや各種コースもある。

総本店・別館合わせて約210席のキャパとなっており、総本店は鶴橋駅西口を出てすぐ目の前という立地。また、鶴橋以外にも大阪市内に千日前店・梅田東通店、そして東大阪市に弥刀店と店舗を展開しており、ファミリー層を中心に人気を博している。

「アジヨシ」Aセット(1人前1,980円)※写真は4人前

鶴橋駅西口を出てすぐ目の前にあるアジヨシ総本店

●information
アジヨシ総本店
住所:大阪府大阪市天王寺区下味原町2-2
営業時間:月~土 11:00~24:00(L.O.23:15) 日・祝 11:00~23:00(L.O.22:15)
定休日:年中無休
料金:Aセット1,980円、ほか
アクセス:JR環状線鶴橋駅から徒歩約30秒

有名人も多数来店の人気店「吉田」

「鶴一」「アジヨシ」と並ぶもうひとつの老舗店が「吉田」。こちらも鶴橋で最も知名度の高いファミリー向け大型店のひとつで、鶴橋に本店と新館の2店舗を構えるほか、生野区にも生野西店がある。テレビや雑誌でもよく紹介されており、新館の2階席へと上がる階段の壁には来店した芸能人のサインがビッシリ!

本店・新館合わせての座席数は約290で、肉は佐賀牛を中心に鮮度の高い和牛のみ使用。本店の「肉盛合わせA(2~3人前3,000円)」が、カルビ・ロース・サガリ・ゲタカルビ・赤身、新館の「肉盛合せ(2~3人前3,600円)」がロース・バラ・ハラミ・ツラミ・タンシタという内訳で、ミノやテッチャンといった白身のホルモンが苦手な人にもうれしい内容となっている。

「吉田 新館」の肉盛合せ(2~3人前3,600円)

各界著名人も来店している吉田 新館

●information
焼肉 吉田 新館
住所:大阪市天王寺区東上町3-15
営業時間:12:00~23:00
定休日:年中無休
料金:肉盛り合わせ3,600円 ほか
アクセス:JR大阪環状線鶴橋駅から徒歩約5分

ほかにも多数の人気店、大型店があるが、上記の3店は古くからある老舗から大型店へと発展したお店で、鶴橋で最も有名なお店と言っていいだろう。また、鶴橋には昔ながらの炭火七厘で焼く大衆店や、「ホルモン焼き」と銘打った一杯飲み屋的なお店も数多くあり、それらは「より安く、思い切り飲みたい」という人などに親しまれている。もう今夜のご飯は焼肉で決まりだろう!