平日も参拝女性が列をなす東京大神宮

今年こそ!と願うあなたに絶好のチャンス。今年は伊勢神宮、出雲大社の2大神社とも「遷宮」後の最初の年。「遷宮」でリフレッシュされた神様の力は、いつにも増してパワーアップしているはずである。新しい年にお参りしたい恋に効く東京の神社を紹介しよう。

遷宮後初の新年、神様の力も例年以上!?

昨年は伊勢神宮の「式年遷宮」と出雲大社の「平成の大遷宮」が重なった年であり、次に日本を代表する2大神社の遷宮が重なるのは60年後という。遷宮には「神の力をリフレッシュする」という意味合いもあるそうで、それから初めて新しい年を迎えた今年は理屈的にも、いつにも増して伊勢の、そして出雲の神様の力がパワーアップしていると考えてよいのではないだろうか。

伊勢神宮の東京遥拝殿である「東京大神宮」の広報にその理屈を聞いてもらったところ、「さぁ、どうなのでしょうか」とかわされてしまったが、いずれにせよ、信じることが神様のパワーをいただく出発点。そこはパワーアップしていると信じることにしようではないか!

平日でも1,000名が良縁を願う

その東京大神宮を平日の昼に訪れてみた。さすがに初詣の大混雑ほどではないが、それでも次から次へと若い女性たちがグループやカップルで、あるいはひとりで参拝に訪れてくる。まさに「恋愛に効く神社」の名に違わぬ人気ぶりである。前記の東京大神宮の広報によれば、「特別な行事のない平日でも1,000名程度、土日ならその倍くらいの方がいらっしゃいます」とのこと。すごい人気である。

境内でゆっくりと願い事を考えたりできるのも東京大神宮の魅力

「やはり恋愛や縁結びがかなうという評判が人気の秘密なのでしょうか?」と重ねて尋ねると、「評判は私どもでなく、人さまがお決めになることですから」と控えめではあったが、何より平日とは思えぬほどの盛況ぶりが、東京大神宮の神様のパワーを物語っているのではないか。

東京大神宮では御祈祷が受けられるのはもちろん、各種のお神札、お守り、おみくじなども用意されている。特に「縁結び鈴蘭守り」や「恋愛成就守り」は、持っているだけで心が浮き立つようなかわいい色合い、デザインで、乙女心をしっかりとつかんで離さない。

かわいらしいお守りは乙女心をくすぐる。今年から新しく授与される「美鈴守り」は、品切れになることもある

こんなカジュアルなみくじも人気

●information
東京大神宮
アクセス:JR線、東京メトロ東西線他「飯田橋駅」

六本木のビル群のそばにある「出雲大社」

東京のお伊勢様が東京大神宮なら、東京の出雲大社は六本木にある「出雲大社東京分祠」。大国主命を祭神とする出雲大社は、縁結びの神として全国的にその名を轟(とどろ)かせているが、わざわざ出雲に行かずとも、60年に一度という「平成の大遷宮」の効果を東京の分祠で授かれるのがうれしい。

六本木通りを挟んで、六本木ヒルズの反対側の路地奥にある出雲大社東京分祠は、ビルに囲まれこぢんまりとした佇(たたず)まいである。ここも平日にかかわらず多くの女性でにぎわいをみせていた。

出雲大社東京分祠は六本木とは思えぬ閑静な路地奥にある

この日はちょうど巫女さんの研修らしきものが本殿の中で行われており、拝礼がてらその様子を垣間見ることができたが、大変おごそかな雰囲気だった。六本木とは思えぬほど静謐(せいひつ)さが心にしみて、神様の力が信じられてくる。もちろんこの東京分祠でも、出雲大社の霊験あらたかなお札やお守りを授かることができる。人気の「むすび鈴」は心優しい鈴の音で、「頑張れ」と励ましてくれるようである。

巫女さんの姿を見ながら拝礼する

東京にいながらにして出雲大社のお札やお守りが手に入る

●information
出雲大社東京分祠
アクセス:J東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線「六本木駅」

神社の「縁結び会」でカップルが多数誕生!

今回は「遷宮」を拠り所に、東京大神宮、出雲大社東京分祠の2社を紹介したが、最後に神様頼みだけでなく、良縁を得るのに自助努力も推奨している神社も紹介しておこう。

東京・浅草の「今戸神社」である。今戸神社は、日本列島を産み落としたとされるイザナギ、イザナミの男女2神を祀った神社で、縁結びの神社としても名高いばかりか、招き猫発祥の神社としても知らる。更に、「縁結びの会」を主催する日本で最初の神社でもあるのだ。

浅草寺や東京スカイツリーからも遠くない浅草今戸神社

2008年に、「参拝のお客さまの要望が多かったので」と“出会いの場”として立ち上げられた今戸神社の「縁結び会」は、神社の公式ホームページでは4,426名(2010年10月現在/男性1,520名、女性2,906名)となっているが、現在では「5,000名を超えていると思います」(今戸神社社務所)というほどの大盛況。

次回は3月以降を予定しているという「縁結び会」に参加するには、会に登録の上、往復はがきで申し込みを行い、抽選で参加者が決定される。まず参加者全員で良縁祈願を受け、自己紹介のあと1対1の会話、フリータイムと続くのだそうで、この会への参加から数多くのカップルが誕生しているそうだ。詳しくはホームページを参照してほしい。

さて、そんな今戸神社もたくさんの良縁祈願の参拝客でにぎわっていたが、「幸せは自分で作るもの。神様にほめられるような生き方を! 必ず幸せになります」という看板に書かれた教えが印象的だった。

招き猫発祥の神社らしいお守りの数々

●information
今戸神社
アクセス:東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線「浅草駅」

もう初詣はすませたからなどと言わず、今年こそ良縁をゲットしたいなら、恋愛成就に効くパワースポットにどうぞもう一度!