「顧客視点」という捉え方がマーケティングの世界に浸透して久しい。デジタルマーケティングが主流になった現在、消費者や生活者のWeb上での行動や購買の履歴などの情報をもとにセグメント化し、それぞれに最適化したコミュニケーションでアプローチするなど、客観的な根拠となるデータをもとに評価や検証、そしてコミュニケーションのカタチやアクションにつながる術が、あちこちで求められている。

しかし、その実践について、確たる答えや手法を携えているWebクリエイターは、ほんの一握りだというのが実状だ。クラウド環境の普遍化により、企業には膨大な量の情報=ビッグデータが存在するようになった。その有効活用によるマーケティングへの関心が一段と高まっている中、マーケティングやそれと密接につながるクリエイティブからの打開策や最適解へ導く手法は、誰もが知りたい・身にまといたいものに違いない。

そんな中、市場から高い支持や評価を集める(株)アイ・エム・ジェイ(以下IMJ)が蓄積・活用するナレッジやノウハウに触れる機会として、12月3日に竹橋で【Creator’s Career Lounge(CCL)web vol.3】が開催された。第一線で活躍するIMJのストラテジスト田米健太郎氏と、IMJのディレクター夏目和彦氏を招き、これからのマーケティングのメインストリームとなる「コミュニケーションデザイン」の一端に触れる好機に、大勢のwebクリエイターが集まり、実際の導入事例なども交え数多くの貴重なハウツーが紹介された。

CCLとは、マイナビ主催のWebクリエイターに向けたスキルアップや人的交流を促すイベントだ。参加者のキャリアアップの一助を図ることを目的に随時開催されており、今回で3度目となる。

当日は、創業から19期目を迎えた今、請負型ビジネスモデルからの脱却を図り、デジタルマーケティング企業として自らビジネスを発信するIMJならではのホットなトピックが、マーケティング=田米氏、クリエイティブ=夏目氏を通して数多く語られていった。具体的には以下のテーマとなる。

  1. 生まれ変わるIMJの紹介
  2. デジタルマーケティングにおけるクリエイティブの現在地
  3. 知ってて損しないロイヤルティマーケティング
  4. こっそり教えるIMJの事例紹介(NPS)
  5. こっそり教えるIMJの事例紹介(UxD)

前半3テーマを田米氏、後半2テーマを夏目氏が受け持ち、ぞれぞれの視点や経験談をもとに「コミュニケーションデザイン」の在り方や活用ノウハウが、次々と紹介されていった。