ZOTACはCES 2014の会場で、パソコン本体が球形というユニークな小型パソコン「ZBOX QI520」を公開した。サッカーボールをひと回り小さくした感じのかなり小径の球体内に、IntelのNUCをベースとしたフル機能のPCハードウェアを内蔵している。正式には未発表の製品であるため価格や発売日は未定だが、400ドル前後からの価格で年内発売を目指しているという。

よくわからない丸いものがあると思ったら……、実は中身はれっきとしたフル機能パソコンなのだ

球体と言っても、背面下部に"土台"になる部分があるので、コロコロと転がっていってしまうようなことはない

ハードウェアスペックは今回出展時のもので、CPUがHaswell世代のIntel Core i3-4010U、メモリが4GB DDR3(スロットはSO-DIMM×2本)、ストレージが500GB HDD。ほか外部インタフェースはHDMI、DisplayPort、USB 3.0×4、USB 2.0×3、Gigabit Ethernet、IEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、SDカードリーダなど。この構成で400ドル前後の価格を想定しているという。

外部インタフェース類は"土台"部分に備えられている

本体は、球体の中心を通るLEDで光る透過素材のラインがななめに一本入っており、そのラインを境に上側と下側の半球を逆方向にまわすと、上側の半球が外れパソコン内部にアクセスできるようになっている。ちなみに、そのLEDの光の色は、好みで変更することもできるそうだ。

LED部分で逆方向に本体をまわすと、簡単に上側の半球が外れ内部にアクセス可能

内部には中心に水平にNUCマザーボードが備わっており、上側にはストレージやメモリ、下側手前に無線LANとBluetoothのコンボカードというものなので、換装も容易だろう。ストレージは2.5型のドライブを利用できるようになっており、展示機では、Kingston製のSSDを搭載してデモを行っていた。

マザーボードの上側がメモリスロット×2と2.5型対応のストレージ、下側手前にはIntelのWi-Fi+Bluetoothコンボカードがささっていた

手元にあったXperia Zで大きさ比較。Xperia Zの縦がだいたい14cmなので、直径は18cmくらいか?

展示機は既にきちんと動いていた。写真はhHD動画を再生させっぱなしのデモ