多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることもありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「契約は定額制と従量制、どっちがいいの?」という質問に答えます。

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Androidかどうかを問わず、スマートフォンは「パケット定額」契約がいいとされます。スマートフォンは携帯電話としての機能を基本としますが、メールやWebブラウジングなどインターネット端末としての役割も大きく、そうなるとパケット量(データ通信量)が嵩むからです。スマートフォンならではの機能を気兼ねなく利用するには、どれだけ3G/LTE回線経由のデータ通信を行っても月額料金が変わらないパケット定額契約のほうがベターといえるでしょう。

音声通話以外の機能はそれほど使わない、できるだけ通信料金を節約したいという場合には、敢えて従量制を選択する方法もあります。まめにモバイルデータ通信(Android 4.xの場合「設定」→「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」の順にタップ)のスイッチをオフにすることにより、電話機能(音声通話)に影響させることなくデータ通信だけを無効化できます。インターネットに接続したい場合は、自宅やオフィスなど無線LANが利用できる環境に移動すればいいのです。

とはいえ、すべてのデータ通信を無線LAN経由で行おうとすると利便性は低下します。メールの着信やアプリの更新といった情報をリアルタイムに知らせてくれる「プッシュ通知」のタイミングが無線LAN接続時に限定されてしまうため、屋外や移動中での利用が多い場合は不便を感じることでしょう。

プッシュ通知のメリットを享受したいが通信料金は抑えたいという場合は、「2段階型定額通信契約(ダブル定額)」を選択するといいでしょう。屋外で利用するとき、ウェブページの閲覧やメールの送受信といったデータ量が嵩む機能をできるだけ使わないよう留意すれば、思惑どおり事が運ぶ可能性大です。

ただし、キャリアによってダブル定額プランへの対応は異なります。ソフトバンクは「パケットし放題 for 4G」を用意していますが、au/KDDIはLTE対応のダブル定額プランが存在せず、docomoも「Xiパケ・ホーダイ ダブル」を2014年1月末に新規受付終了します。どうしてもダブル定額プランが必要な場合は、キャリア選びから始めたほうがいいでしょう。

ソフトバンクモバイルの「パケットし放題 for 4G」イメージ

(記事提供: AndroWire編集部)