Evernote

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日本ではおなじみのEvernote。なぜ2013年のアプリとして挙げたかというと、Evernoteの機能進化や使い方を変えたことによって、筆者が愛用してきたiPhone・iPadアプリが6つも姿を消したからだ。具体的には、タスク管理を行っていた「OmniFocus」、アウトライン編集で手放せなかった「OmniOutliner」、名刺読み取りの「World Card Mobile」、プレゼンテーションの「Keynote」、RSSリーダー・あとで読むサービスの「Reeder」「Pocket」だ。

このうち、名刺読み取りとプレゼンテーションについては、Evernoteの新しいiOS 7向けアプリで機能追加されたため、他のアプリが不要になった。特に挙げるなら、Keynoteを削除する原因になったプレゼンテーションモードの追加だ。内部向けの会議で資料をまとめる際にも多用していたKeynoteは、iPhoneやiPadでも手軽にスライドを作って共有でき、後でMacから成形できる便利さもあった。

しかし、Keynoteでスライドをまとめる目的を振り返ると、情報共有や意志決定のための材料を集めること、すなわち会議の準備のためであり、きれいなスライドを作ることではない。Evernoteにプレゼンテーションモードがついて、Mac、iPhone、iPadから1つもしくは複数のノートを簡単に映し出して議論ができるとなると、KeynoteよりもEvernoteで資料をまとめる方がよりスピーディーだった。

またEvernoteに搭載されたリマインダー機能は、上のような資料付きのノートをリマインダーでタスクとして管理できる点で、わざわざTo DoリストとKeynote資料を別々に管理する手間を解消してくれた。その他、気になる情報のクリッピングや名刺などもリマインダーでタスク化すれば、原稿やブログ記事に起こしたり、メールで連絡することを忘れずにできる。