その下ネタ、アウト?セーフ?

飲み会が多くなる年末年始。この前、隣の席でどこかの会社が宴会をやっていたのですが、その会話内容に思わずどん引きしてしまいました。

お酌にきた新人らしき女性社員になにやら泥酔の部長が絡んでいるご様子で「○○○ちゃん、彼氏と仲良くやってるの?」「クリスマスはどこに泊まったの?」だの、挙げ句の果てには「○○○ちゃん、グラマーだからなぁ! 夜はどんな風に彼氏を癒しているか教えて~?」なんて下ネタを浴びせまくり、根掘り葉掘り彼女のプライベートのことを追求していました。

お酒の席だからって、これはひどい!とビールジョッキを一気飲みして睨んでやりましたよ!

世の中には許せる下ネタとセクハラになる下ネタがあるはず! 今回は、20代の女子を代表し、女性ライターの筆者が男性が女性に言う下ネタの「セーフ」「アウト」の基準を考えてみました。

下ネタは、コミュニケーションのタネですから!

下ネタは万国共通言語。「おっぱいが好き」「お尻が好き」「どんなところに色気を感じるか」は誰とでも会話が生まれる話のタネですよね。セーフな下ネタは、ちゃんとその場を盛り上げよう、この空気を和やかにしようという心遣いがある話なのではないでしょうか。

そして、下ネタは人を傷つけないことが大切! 基本的に主語は自分にした経験談ではないと、誰かに聞いた話やどこかで見た話などはどこかむっつりスケベ感が漂い笑えません・・・。

(筆者が考えるセーフな下ネタ)
・初体験の思い出を懐かしい話として語る
・女性のどんなところをセクシーに感じるか、フェチの話
・SかMかなどライトな性癖の話

下ネタのタブー三原則は「フラない」、「聞かない」、「見下さない」

男女平等と言いますが、正直下ネタに関して女性は、圧倒的に弱者ではないでしょうか。男性は自分の下ネタを笑いに変える許容は広いですが、女性が自分の性体験を話すのは自虐ネタとして笑いに変えるのはハードルが高いです。

そのハードルを無理矢理飛ばそうとするのは、アウトですよ!

私が考える下ネタタブー三原則、その1は「フラない」。男同士で笑いになっていた下ネタを男友達と同じように、女性に振るのはアウトです!

その2は、「聞かない」。あえてオブラートに包んで話した下ネタをやけに掘り下げて、具体的に聞いてくる人がたまにいますが、これもアウト!

その3は、「見下さない」。自分を棚に上げて、女性を見下した発言は女性全員を敵に回します!

(筆者が考えるアウトな下ネタ)
●個人の名前を出して話を振る「何カップ?」など
●放送禁止用語など、なまなましい単語を連発する
●その場にいる女性の性生活についてしつこく追求する
●「××って言ってみて」などとしつこく強要する
●「胸の小さい女は絶対に嫌だ」など、女性の体についてのマイナスな発言

アウトな下ネタをセーフに変える方法

女性と男性の下ネタ許容範囲は違うということは分かっていただけたでしょうか。ただ、言い方次第ではアウトの下ネタをセーフに変えることだって可能です。先述したアウトな下ネタを例に紹介します。

・「何カップなの?」
(例)水金地火木土天海冥どれ?
 →評価基準を変えてしまいましょう。

・「女性の性生活を聞く」
(例)相手に引かれたら、「僕は、少子化問題に興味があるんだ!」と真面目な話に論点をすり替える。
→かなり強引ですが、まだツッコミができて笑いになります。

・「男性経験人数やエロい質問をしつこく聞く」
(例)「答えなくていいから、耳だけ貸して」と謙虚な態度で断りを入れてから質問をする。
→どーしても質問したいなら、いっそ下手に出まくるくらいだと面白くて許しちゃうかも。

女子は下ネタが苦手でやめてほしいとは思っていません。そこに、「笑い」や「楽しませようとする思いやり」があれば、逆に面白い人だとか明るい人だと好印象に感じることもあります。

ライトで笑える下ネタセンスを学ぶなら、2013年に大ヒットしたアメリカンコメディ「テッド」を観てみてはいかがでしょう?毒舌テディベアのテッドと中年ダメ男のおバカムービーでテッドの繰り出すウイットにとんだ下品なギャグは、女子も爆笑必至です!

WOWOWシネマで2014年1月25日(土)夜10時から字幕版を、WOWOWプライムでは1月26日(日)夜11時から吹替版を放送予定。詳しくはこちらをご覧いただきたいのですが、下ネタ大好き男子も、下ネタ苦手女子も是非チェックしてみてください!

文・佐野 春香(都恋堂)