カシオのデジタルカメラ、「EXILIM」シリーズの最新フラッグシップである「EX-10」。ここで改めて、そのレビューをお届けしよう。関連記事でも幾度となくご紹介した話題の機能「プレミアムブラケティング」(世界初の2軸ブラケティング撮影)や、アートショットの新機能「宙玉」(そらたま)についても、一歩踏み込んで考察する。

関連記事

■カシオ「EXILIM」、2軸ブラケティングやWi-Fi対応の新旗艦モデル「EX-10」
■【レポート】哀川翔さんがカメラマンに!? - 新コンセプトを掲げたカシオのフラッグシップEXILIM「EX-10」発表会
■【インタビュー】カシオのEXILIM新フラッグシップ「EX-10」が掲げるキャッチフレーズ - 「ある意味、9眼。」ってどんな意味!?
■【レポート】EXILIM EX-10の楽しさを堪能!「フォトフェスタ2013」
■【インタビュー】カシオの最新デジタルカメラ「EXILIM EX-10」について、ぶっちゃけ聞きたい!【後編】
■【インタビュー】カシオの最新デジタルカメラ「EXILIM EX-10」について、ぶっちゃけ聞きたい!【前編】

EX-10を見渡す

シャープな面とエッジで構成されたマグネシウムダイキャストのボディは、色や塗装を含めて高級感があり、飽きの来ないデザイン。オプションで用意されているケースとのマッチングも良く、長く使うほどその良さが分かってくる。

きっちりと長方形に収められたフォルム。ボディサイズはW119.9×H67.9mm×D48.6mm

付属のレンズキャップ装着時。便利かつ見栄えもカッコイイ

オプションのケースを装着したところ。ケースに入れたままでもコネクタ類を使える

本体サイズはやや大柄で、男性の手にちょうど良い。グリップの反対側にレンズやWi-Fiユニットが配置されていることもあり、そちら側が重いので、左手をしっかりとレンズ根本のファンクションリングに添えて(一眼を使うように)構えるのがオススメ。操作が格段にしやすくなり、カメラが安定するので手ぶれも抑えられる。EX-10は、ZRシリーズのように片手でさっと撮るカメラとは、やや異なるポジションなのだ。ゆったりと構えて丁寧にシャッターを押し、ワンランク上の作品を撮ってみる、そんなカメラである。

編集H氏いわく「自動惑星ゴルバの砲門みたいですよね!」(正しいが伝わりにくいたとえ)

シャープな面構成と天面の鏡面仕上げが高級感を演出する

各パーツの質感にもこだわりが感じられる。ダイヤルの回転抵抗がもう少し重いとなお良し

3.5型の大型液晶モニタも、撮る喜びや楽しさを感じさせてくれる装備だ。その高精細表示あればこそ、プレミアムブラケティング時の9分割画面や、驚きの100分割表示でも、しっかりと写真を見分けることができる。また、モニタのチルトギミックは上方向に加えて下方向にも動くようになり、既存モデル「EX-ZR1000」や「EX-ZR1100」ではできなかったハイアングルユースに対応した。

ちなみにEX-ZR1000とEX-ZR1100も、カメラを上下逆さにすることでハイアングル撮影に対応できる。それに伴って画面表示も上下が反転していたものの、シャッターを親指で押し上げる形になってしまう。やはり、正位置でハイアングル撮影ができるEX-10は便利だ。

3.5型の大型モニタは、チルト機構式。正面を向くので自分(たち)撮りにも便利

内蔵ストロボはこの位置でポップアップ。構える際に左手の指で押さえてしまわないように注意

EX-ZR1000とEX-ZR1100で好評だったファンクションリングも採用

マイクロUSBケーブルでの充電に対応。一応、付属の専用ケーブルで充電する仕様になっている