他人に相談しにくい悩みの中でも、特に明かしづらい性の悩み。特に、「パートナーとの性行為の時に、うまく勃起できず最後までできなかった……」そんな経験、ちょっと恥ずかしくて仲の良い友人にも言いにくいですよね。

男性にとってED(勃起不全)は、単なる病気ではなく、男性としての自信や誇りとも直結する、極めてプライベートな問題です。でもだからこそ、自分だけの、あるいはパートナーとの2人だけの悩みとなってしまい、周囲にはなかなか相談できないものなんですよね。

前回、マイナビニュースが男性陣にアンケートを取ったところ、おおよそ1割の男性が「EDになった経験がある」と回答しました。

では、女性はEDについてどう思っているのでしょうか。今回はマイナビニュース会員の女性300名に対して「EDにまつわる経験談」をアンケート調査してみました。

15%が「性行為中に、「相手の勃起力が原因で」最後までできなかった経験」あり

まず投げかけてみたのは、「男性との性行為中に、「相手の勃起力が原因で」最後までできなかった経験はありますか?」という質問。

「男性との性行為中に、「相手の勃起力が原因で」最後までできなかった経験はありますか?」15%が経験あり

15.7%が、「経験あり」と回答する結果となりました。

具体的に当時の状況を聞いてみますと、

  • 「緊張があったのか、途中で柔らかくなって続けられなくなった。「今日はやめようか」と言いました」(30代・医療福祉・相手は20代男性)
  • 「体調が悪いか、疲れたのかなと思いました。「そーいうときもあるよ」って言葉をかけた気がします」(30代・商社卸・相手は30代男性)
  • 「途中で萎えてしまって原因が謎のまま中断し、気まずい雰囲気になった」(20代・金融・相手は20代男性)

などなど、男性としては耳の痛い内容が並びます。原因としては「緊張」や「疲れ」などが多かったですが、中には「かなり酔っていて、いい雰囲気で始めたものの、いざという時に萎えて、続かなかった」(30代・主婦・相手は30代男性)など、お酒が原因ではないかと思われるものも散見されました。

やっぱりしてほしい「ED治療」その理由とは…

また、「ED(勃起不全)の男性に対して、どのような感情を持ちますか?」という質問を女性陣に投げかけてみたところ、おおよそ7割が「しかたない」という、なかば諦めの感情を持っていることが分かりました。

中には「自分になにか原因があるのかなと思った」(30代・情報IT・相手は20代男性)など、原因が自分にあるかもしれないと考える女性も多く見られました。女性からすれば、どうすればパートナーのEDを直してあげられるのか分からない……もしかしたら自分が原因かもしれないし……というところから「しかたない」という言葉が出ているのかもしれません。

しかし、注目したいのは下記のアンケートです。女性が半ば諦めの感情を持っているEDですが、一方で「パートナーがED(勃起不全)だったら、治療してほしいと思いますか?」という質問に対しては、おおよそ8割がYESと回答。

「パートナーがED(勃起不全)だったら、治療してほしいと思いますか?」80%がYESと回答

半ば「しかたない」とあきらめているにも関わらず、治療できるものであれば治療してほしい……そんな複雑な心情が見え隠れします。フリーアンサーからその心情を読み解いてみましょう。

  • 「子供が欲しいから」(20代・医療福祉)
  • 「EDの方との子供が欲しいときはどうすればいいのか」(20代・学生)
  • 「急ぎはしないが、子どもが欲しいときのために、いつかは治療して欲しい」(20代・金融証券)
  • 「やっぱり子作りに問題が出るんでしょうか…」(20代・その他)

多くの女性が子作りへの影響を心配していることが分かります。確かに短期的なお付き合いであれば……あるいはある程度の高齢になり、子作りも一段落した後ならば……「諦め」「仕方ない」で乗り越えることができるのかもしれません。しかし一方で、その男性と長いお付き合いとなり、結婚まで考える20代、30代の女性にとって、EDは「仕方ない」病気ではなく、「ぜひ治療してほしい」病気なのかもしれないですね。

「もしかして、自分EDかも。同じ様な経験あるし……」なんて男性は、一度病院にいって相談してみてはいかがでしょう?