チケットが買えなかった……。2013年11月、僕の尊敬するポール・マッカートニーが11年ぶりに来日し、東京・福岡・大阪で公演を行った。それなのに、どうしても行きたかった東京ドームのチケットは即完売し、かといって仕事もあるので地方にも行けず……。一部ではプレミア化したチケットが40万円にもなったという報道さえあった。

僕は根っからのビートルズ好き、とりわけポールが大好きだった。チケットは手元に無いけれど、自分には買いためたCDがあるではないか……!! そこで僕は、今回のライブに行かなかった悲しみを癒すため、ローランドの「CUBE Lite MONITOR」を使った"脳内ライブ"で思いっ切り弾けることにした。

迫力あるサウンドに酔いしれる

この「CUBE Lite MONITOR」は、楽器用アンプとしてはもちろん、高音質なオーディオ再生にも使用できる便利なステレオ・モニター・アンプだ。ステレオ・スピーカーとサブ・ウーハーの2.1chスピーカー設計となっているので、楽器演奏はもちろん、一般的なオーディオ・プレーヤーの音楽も迫力あるサウンドで再生できる。

程よい大きさでアンプのようなスピーカーのような部屋になじむデザイン

そこで僕は本公演のセットリストをインターネットで確認し、同じようにラインアップしたポールの楽曲を流して楽しむことにした。すると、小さな本体から聞こえているとは思えないほどのクリアかつ重厚感ある音質に、まるで自分がどこかのホールにいるような気分になるほど……。

これに気を良くした僕は、さらにCUBE Lite MONITORにマイクを接続することにした。あまりの心地よさに、つい自分も歌いたくなったからだ。とはいえ、ただマイクに向かって歌うだけでは能がない。そこで僕はローランドが無料で提供しているiPhoneアプリ「CUBE JAM」を使うことにした。これを使えば、曲のピッチやテンポを自分好みに変更できるだけでなく、「センターキャンセル機能」でポールのボーカル部分だけをカットした"本格カラオケ"が再現可能になるのだ。ポールとバックバンドの演奏に合わせて僕が歌う……なんとも贅沢な体験ではないか!!

さらに本機には2種類のステレオ・エフェクトが搭載されていて、楽器の演奏音やボーカルに自然な拡がりをもたらすリバーブや、マイク入力専用のエコーが使用できる。本体上部のツマミをひねって僕の歌声に本格的な響きが加わると、もはや完全に"自宅カラオケ"のレベルを超えたように感じた。しかも、本物のバックバンドとセッションできるなんて、これはもう僕がステージに立っていると言っても過言ではないのではないだろうか……。

マイクとLINE接続が可能で、ステレオ・エフェクトも装備(左)、iPhoneアプリ「CUBE JAM」(右)

ボーカル上達にも一役!?

さらに「CUBE JAM」を使えば、上記で紹介したセッションや演奏を録音して、そのまま再生することもできる。今回はサビ部分でのはじけ方がちょっと足りないかな……などなど、聞き返してみて初めて気付くこともあるのだ。こうやって何度も確認すれば、ボーカルのクオリティを上げていくのも難しくないだろう。それに、これらの作業はすべて本機とiPhone内のアプリで完結するので、わざわざPCを立ち上げる必要が無いというのも最高にラクである。

このような楽しみ方ができる「CUBE Lite MONITOR」のおかげで、ポールと夢のセッションが実現した。初心者の僕でも簡単に使える親切設計。もっともっと使い倒すぞ!!