【インタビュー】

就活にはタブレット端末が必携!? 学生座談会で詳しく聞いてみた

 

時代によって、就職活動の形は様変わりする。ここ最近の就職活動は「情報戦」の傾向が顕著になってきているようだ。今どきの学生たちは、就職活動に際してどのようにスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を活用しているのだろうか。そこで来春から社会人生活を開始する大学生4人に話を聞いてみた。

今どきの学生たちは、就職活動に際してどのようにモバイルを活用しているのだろうか。座談会で本音を語ってもらった

モバイル端末は就活の必須アイテム!

集まってもらったのは早稲田大学、慶応大学をはじめとする都内の大学に通う4人。iPhoneとセルラー版のiPadを使用中の本井さんは「就職活動が始まると、大量の情報を選別していく必要に迫られます。閲覧の素早さ、内容をしっかり読めることの重要さからモバイル端末が欠かせませんでした」と話した。メールの受信数は1日100件を超えることもあったという。同じくiPhoneとセルラー版のiPadを使用中の坂本さんは「スマホはメールと電話専用にして、タブレットではウェブや地図などの閲覧に使っていました。面接の前、トイレに行く時間がないこともあります。そうした場合には、iPadを鏡の代わりにしてネクタイが曲がっていないかチェックしていました」と話し、笑いを誘った。

男性参加者の本井さん(写真左)と坂本さん(写真右)は、ともにiPhoneとセルラー版のiPadを就職活動に活かしていた

企業からはメールで連絡が来ることもある。キャリアメールだけで乗り切ることはできず、必要に応じてGmailなども利用しなければならない。上林さんは「フィーチャーフォンの友だちの中には、企業の説明会のお知らせを見逃していたという人もいました」と語り、キャリアメールとPCメールの両方がシームレスに利用できるスマートフォンの優位性を強調した。こうしたこともあり、最近では就職活動が始まる前にフィーチャーフォンからスマートフォンへ乗り換える学生が相次いでいるようだ。坂野さんもその中のひとりで、「企業にエントリーする段階ではPCを使い、選考が進んでからはiPhoneを活用していました」と語った。なお上林さんと坂野さんは、タブレット端末は所持していないとのこと。

女性参加者の上林さん(写真左)と板野さん(写真右)。2人ともタブレット端末は持っていない

就活時のタブレット活用術とは?

スマートフォンの必要性を口々に語った4人。では、タブレットに関してはどうだろうか。本井さんは、就職活動全般を振り返り「タブレットを就活に活用している人は、自分の周りにはそう多くはなかった」と印象を語る。ただ、1年経てば流行のガジェットも就活のスタイルも様変わりしてしまう、このご時世だ。本井さんも「これから就活する人には、タブレットも必要になるかも知れない」と付け加えた。坂本さんによれば、後輩世代にはiPadのほかSurfaceなどが流行り始めているという。

タブレットを就活に活かした2人は、どのような使い方をしていたのだろうか。本井さんは「春先などは、エントリーしたい会社の説明会などでスケジュールが埋まってしまいます。予定が重ならないように調整する必要があるわけですが、のんびりしていると都合の良い候補日はすぐに埋まってしまいます。こうしたスピード勝負のとき、画面が小さいiPhoneでは誤操作の危険性があります。企業のサイトによっては、ページの遷移が大変なこともあります。iPadだとフルブラウザで快適な操作ができるので、とても便利に思いました」と話した。板野さんも思い当たるふしがあるようで「iPhoneの画面ではボタンを押しても押せなかったり、どのボタンか分からなかったり、サイトが全部表示されなかったりといった互換性の面で残念でした。」と語った。

坂本さんは「就活用の鞄は容量が小さく、物が入らないんです。必要最低限のものしか持ち運べないので、その点でもタブレットが便利でした。また就活中は企業のオフィスなど、これまで立ち入ったことのない未知の場所にもよく訪れます。そのため画面が大きくて見やすいタブレットで、マップを有効活用していました」と語った。本井さんは「ワード文書で作成したエントリーシートをDropboxにアップロードしておくと、面接の直前にタブレットで確認できます」「AppStoreにある専用アプリを使って、会社から与えられるログインIDを効率的に管理していました」とオリジナルの情報管理術を明かした。

今後タブレットは就活必須アイテムに?

タブレット端末を最大限に活用して就活に臨んだ男性陣に対し、女性陣は趣きが違ったようだ。「スマートフォンがあれば充分かなと思っていました」と話す上林さんは、ほかの就活生が面接の前後にタブレットを使いポイントのチェックをしている姿を見て「スマートな感じがした」という。坂野さんは「就活当初はタブレット端末を活用している人が周りにいなかった。便利そうだなぁ、と思ったのは就活を始めてからだいぶ経ってからでした」と語った。

タブレットを所持していない女性2人は「持っていれば良かった」と話していた

参加者の4人は「バッテリーの持ち」の面でも、タブレットが必要だと語っていた。坂野さんは「スマートフォンの地図アプリは便利だけど、GPSを有効にしていると電池が一気になくなってしまうので、使用を躊躇してしまいます」、上林さんも「朝から1日外に出ているようなとき、スマートフォンだけでは帰りまでに電池がもたないことがありました」と話した。坂本さんは「会社から電話が来ているかも知れないのに、スマホのバッテリーが切れてしまい確認できない、と困っている友人に急速バッテリーを貸してあげたことがあります」と話した。

タブレットはセルラー版が便利?

男性陣は2人とも、セルラー版のiPadを所持している。Wi-Fi版を選ばなかった理由については「Wi-Fi版では、移動中など使いたいときにすぐに使えない」「Wi-Fiが使えるのは自宅や学校といった環境。でも、自宅や学校ではPCを使う。用途がかぶってしまう」などの意見が出ていた。移動が多くなる就職活動においては、セルラー版が便利で、かつ、いざというときに繋がるネットワークの強さも重要であると言えるだろう。

auは、屋内や地下でも繋がりやすいという特性を持つ800MHz帯のプラチナバンドLTEを展開。同サービスは、2013年8月時点で97%の全国実人口カバー率を2013年度末までに99%に拡大するとしており、就職活動で移動が多くなる学生も安心して利用できるだろう。一方、ソフトバンクは2.1GHz帯、1.7GHz帯を下り最大75Mbpsに高速化する「倍速ダブルLTE」の速さを売りにしている。このように、各社によって違いがあるので、購入時には用途に合わせて選ぶことをお勧めしたい。

しかし、就活中は何かとお金がかかる。それに加え、忙しいのでアルバイトも休まなければならないという人もいるだろう。スマートフォンだけでなくセルラー版のタブレットも運用する、となると毎月の利用料金がかさんでしまいがちだ。そういう場合は、各社のキャンペーンをうまく活用したい。

例えばKDDI(au)では、スマートフォンとセットで所持することで割引が適用できる「先取り!データシェアキャンペーン」を展開している。これは4G LTEスマートフォンと4G LTE タブレット(iPadを含む)の利用で、4G LTEタブレット/4G LTE対応PCの基本使用料が最大2年間1,050円(月額)となるもの。一方、ソフトバンクモバイルでも4G/4G LTE対応スマートフォンを利用しているユーザーが、iPad Airをはじめとする4G LTE対応iPadを契約すると、iPadのパケット定額料が最大2年間1,050円/月になる「タブレットセット割」という、キャンペーンを展開している。

先行投資で何万円も必要になる、といったこれまでの常識からすれば格安でタブレットが手に入るプランと言える。就活中の学生にオススメしたい。

スマートフォンとタブレットをセットで所持することで割引が適用できるサービスも。画像はKDDI(au)のデータシェアプラン

*  *  *

最後に、就活を終えた感想を聞いた。本井さんは「企業ってこんなことしているんだ、社会人って意外と楽しそう、など学生時代に知れなかったことを知れました」、坂本さんは「ようやく一区切りがつきました。残りの学生生活を大事にしていきたいです」、上林さんは「自分が成長できたと実感しています」、板野さんは「スタートが遅かったのを反省しています。就活を通じて、人のつながりが大事だと思いました」と話していた。この就職超氷河期に、内定を決めた4人。皆一様に「終わってホッとしています」と語っていた。その安堵の表情が、とても印象的だった。

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