デスクトップ型と呼ばれる卓上サイズの3Dプリンタは、企業が3Dプリンタのエントリー機として使うだけでなく、Maker(メーカー)と呼ばれる個人でものづくりを楽しむ人に利用されるなど、さまざまなシーンに広がっている。今回は、パーソナル3Dプリンタの火付け役でもあるCubeの販売価格帯である18万円を目安とし、比較的に手に入れやすい3Dプリンタ5機種を紹介しよう。

Cube

3Dプリンタの大手である3D Systemesがエントリー向けに発売しているのが「Cube」。ヨドバシカメラやヤマダ電機といった大手家電量販店での取り扱いがあるなど、3Dプリンタブームの火付け役ともなった。タッチパネルでの操作やWi-Fiによるデータ転送など使い勝手は良好。また、デザイン性が高く評価され2013年のグッドデザイン賞を受賞した。

  • 開発元:3D Systemes
  • 実売価格:16万8000円(ヨドバシ.com)
  • 外形寸法:260mm×260mm×340mm
  • 本体重量:4.3kg
  • 最大造形サイズ:140mm×140mm×140mm
  • 積層ピッチ:0.2mm
  • ヘッド数:1
  • 材料:ABS、PLA
  • サポート材の利用:可能(ブレークアウェイ方式)

UP! Mini

中国のDelta Micro Factoryが開発した小型3Dプリンタ。側面に開閉式のカバーがあり、出力中は四方を閉じた態にしておける。積層ピッチは0.2mm~0.35mm。最大造形サイズが140mm×140mm×130mmと大きくなる上位機種「UP! PLUS2」もある。

  • 開発元:Delta Micro Factory
  • 実売価格:12万9780円(PP3DP)
  • 外形寸法:240mm×340mm×355mm
  • 本体重量:6kg
  • 最大造形サイズ:120mm×120mm×120mm
  • 積層ピッチ:0.2mm~0.35mm
  • ヘッド数:1
  • 材料:ABS
  • サポート材の利用:可能(ブレークアウェイ方式)

DS1000 

"国産3Dプリンタ"として2013年11月に登場したのがDS1000(発送は12月上旬以降を予定)。材料は一般的に使われている樹脂素材のほかにナイロンを利用できるという特徴がある。筐体もこだわりがありシンプルな曲げ板金となっている。

  • 開発元:スマイルリンク
  • 実売価格:17万5000円(税別)(スマイルリンク)
  • 外形寸法:270mm×280mm×255mm
  • 本体重量:5kg
  • 最大造形サイズ:105mm×105mm×105mm
  • 積層ピッチ:0.05mm~0.35mm
  • ヘッド数:1
  • 材料:ABS、PLA、ナイロン

Zim

Zeppoの3Dプリンタは、本体にビデオカメラを内蔵するユニークなモデル。3D出力中の映像をスマートフォンに転送してリアルタイムに再生するといった使い方も可能。なお本来の価格は15万9800円だが、代理店であるSOLID GOLDでは、12万9800円で購入できるキャンペーンを12月31日まで行っている。

  • 開発元:Zeepro
  • 実売価格:12万9800円(SOLID GOLD)
  • 最大造形サイズ:149mm×149mm×149mm
  • 積層ピッチ:0.08mm
  • ヘッド数:2
  • 材料:ABS、PLA
  • サポート材の利用:可能(水溶性方式)

Printrbot Simple

今回紹介するデスクトップ型の中でも6万5000円とダントツで安いのが「Printrbot Simple」。最大積層サイズが小さかったり材料がPLAのみしか対応していないなどの制限はあるが、やはりこの価格は魅力。SDカードスロットを搭載し、3Dデータを保存したSDカードを差し込んで直接印刷できる。

  • 開発元:Printrbot
  • 実売価格:6万5000円(ブルレー)
  • 本体重量:2.4kg
  • 最大造形サイズ:102mm×102mm×102mm
  • ヘッド数:1
  • 材料:PLA