「なぜ?」という質問に答えることは難しいものだ。この「なぜ?」を利用して行動を変えようと提唱する記事、「"なぜの習慣"で行動を変える(原題:Create The "Why Habit" To Change Your Behavior)」がDump Little Manに掲載されている。仕事、私生活とさまざまなことに応用できそうだ。

試しに、直前の行動に対して「なぜ〇〇をしたのか?」と自分自身に問いかけてみよう。「暇だったから」や「のんびりしたいから」、あるいは「なにもしたくないから」かもしれないし、「仕事だから」「お腹がすいたから」かもしれない。こう考えると、何気なく習慣でやっていることがいかに多いか、そして必ずしもしなくてよいものがあることに気付くのではないだろうか。

「なぜ?」と自分に問いかけることは、行動の動機や理由を自分自身に問うことになる。このような行為を行うメリットについて、記事では以下の3つを上げている。

自分が本当にやりたいことができる

「5W1H」といえば、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)であるが、なぜ?は簡単に答えられない質問だ。

それ以外の単語は事実に基づくが、なぜに対する答えである「理由」は考える必要がある上に、終わりのない質問でもある。例えば、「なぜTVを観ているの?」と尋ねられた場合、「続きが観たかったから」と答えると「なぜ続きが観たかった?」と尋ねられ、「毎週観ている番組だから」と答えると「なぜ毎週観るの?」と尋ねられ、「話題だから」と答えると「なぜ話題なら観るの?」と際限なく、掘り下げて質問できる。

逆に、「なぜ?」と自分自身に問いかけることで、行動に意味を持たせることができる。このクセがつけば、自分自身のやりたいことが見えてきて、時間配分がうまく行くかもしれない。

無駄な時間が減る

「なぜ?」と問いかけるクセがつくと、「なんとなくやってしまった」という行動は減るだろう。先ほどのTVを見る例であれば、この人は最後の「なぜ話題なら観るの?」までいって、そのTV番組を観る必要はないと思うかもしれない。

何もしない時間が生まれたとしても、「リラックスしたいから」や「休養が必要だから」という具合に、ちゃんと行動に目的を持たせることができる。その行動の終わりに、ちゃんと目的や意味を感じながら終わることができるだろう。

もっとハッピーに

本当にやりたいことができて、ダラダラ過ごす無駄な時間が減ると、生活リズムが自然と整い、充足感を得られるはずだ。それだけではなく、無駄な出費が減り、意義のあるお金の使い方や時間の過ごし方ができると、これまで意識してこなかった目標ができるかもしれない。

「夕食の時間」や「通勤電車」「職場」「服を着替える時」「スマホにパスコードを入力する時」などこれまでであればなんとなく過ごしてしまう日常に「なぜ?」の文化を取り入れてみよう。きっと無駄が減って、気持ちのよい時間を送ることができるはずだ。