【レポート】

国産クラウド、2年後の行方 - Tech Compass

1 独自のサービスで企業やエンジニアを応援する!

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ユーザー環境やWeb技術が日々発展し、変化し続けるIT/Webサービスの世界では、この荒波に飲まれて方向を見失わないための「未来を指し示すコンパス」が必要だ。

Tech Compass」は、そのコンパスを手に入れるために、ITエンジニアのスキルアップを支援するセミナー/勉強会である。第5回目は「2years after. 国産クラウド、2年後の行方」と題し、国内のクラウドベンダー4社から最先端の現場で働く4人をプレゼンターに迎え、パネルディスカッション形式で話を聞いた。

クラウドサービスは、システムの柔軟性・拡張性の向上やコスト削減・運用負担軽減などの、さまざまなメリットを得られるものとして、多くの業界で活用が広がっている。ただし現状は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が市場を大きくリードし、他のベンダーがそれを追撃しているという状況にある。

国内クラウドベンダーが、どのような立場にあり、どのように存在感を示していくのか。市場や技術はどのように変遷していくのか。現在から2年後、さらにその先を見据えた、内容の濃いディスカッションとなった。

独自のサービスで企業やエンジニアを応援する!

さくらインターネット 横田真俊氏

今回のパネラー4名は、各社のクラウドサービスの中心となってサービスやシステムを開発・展開しているメンバーだ。それぞれ固有のサービスを提供しており、独特の理念で事業を展開していることがわかる。

さくらインターネットの横田真俊氏は、「さくらのクラウド」のスタートアップメンバーであり、現在は企画を担当している。同サービスは「Webブラウザのみで仮想DCを操作できる」「毎時9円という高いコストパフォーマンス」「複雑なプラン設定なしに最安値で利用可能」というユーザーフレンドリーな特長を持っている。

「物理層を意識した作りなので、良くも悪くもクラウドっぽくないですね。若いエンジニアの方にはとっつきにくいかもしれません」(横田氏)

ニフティの山口亮介氏も、「ニフティクラウド」の立ち上げメンバーとして当初は企画・設計・開発を担当していた。現在は、同サービスのビジネス企画や海外展開などを検討している。ニフティクラウドの最大の特徴は「進化を継続していること」であるという。オンプレミスシステムは、ソフトウェアのバージョンアップ1つで大きな手間も時間もかかる。その点クラウドサービスはベンダーに任せられる。

ニフティ 山口亮介氏

「機能やサービスを進化させていくことが、私たちの義務だと考えています。標準的なIaaSサービスに加えて、さまざまなカスタマイズサービスを提供することで、ユーザーの希望を叶えます」(山口氏)

インターネットイニシアティブ(IIJ)の鈴木透氏は、「IIJ GIO」の技術マーケティングとして、サービス企画やイベント対応などを担当している。IIJ GIOの特徴は、ソーシャル(エンターテインメント)からエンタープライズまでカバーできる豊富なサービスラインアップだ。

「最新トピックスとして、さまざまなツールやサービスを使いやすくするAPIをリリースし、プログラマブルなクラウドに進化を進めていることがあげられます。また独SAPの認定を受けて、ミッションクリティカルな用途に対応できるクラウドも提供していきます」(鈴木氏)

GMOクラウドの岩間和彦氏は、元々はGMOグループ会社の横断プロジェクトに参加してパブリッククラウドサービス(IaaS)の共同開発に関わっていた。現在は同社の技術開発チーフを務め、各種のサービス開発を行っている。同社で提供しているサービスは「Public Cloud(IaaS)」「Private Cloud(IaaS)」、ネットワークゲームに特化した「Photon Cloud(SaaS)」の3種類だ。

「特にPablic Cloudの最大の特長は、リソース型のIaaSサービスであり、VMを作成後、起動したままスケールアップ/ダウンが可能なことです。ちょっと特殊なので、一般的なIaaSを想像するとわかりにくいかもしれませんね」(岩間氏)

モデレータは、Tech Compassを主催するマイナビ転職の梅岡氏と、同社でWebメディアのシステム開発・運用を担当する堀氏が務め、パネラーにさまざまな質問を投げかけた。

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目次
(1) 独自のサービスで企業やエンジニアを応援する!
(2) 制御と選択肢を提供することでパブリックが主流
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