企業にとって"人材"は重要な存在だ。"企業"と言うとイメージが湧きにくいが、"プロジェクトチーム"に置き換えて考えてみるとわかりやすいかもしれない。人数が少ないプロジェクトチームであるほど、人が結果に影響する可能性は高くなる。

どうやって重要な人材を維持するのかについて、Forbesが「成功している企業はどうやって優秀な人材を維持しているのか、人材維持が大切な理由(原題:How Successful Companies Hold On To Their Talent--And Why It's So Important)」という記事でまとめている。

ビジネスを成功させるためには、"人材"だけではなく、"社風"も重要な要素だ。記事では、「才能ある人材の維持」「社風作り」「奨励」の順番でポイントをまとめている。

スタッフの才能を発掘し、才能を維持する

才能を見分けるためには、上司が部下との距離を縮め、一人一人の理解を深めることが必要だという。その人独自の個性や特徴を把握して適材適所にスタッフを配置する。記事ではスタッフを「資産」と考えるように助言している。資産は管理の仕方一つで価値を生むものに、損失を生むものになりうる。スタッフについても同じだと考えた方がよい。

優秀な人材を失うことのリスクを理解する

社員が辞めることで失うものは何であろうか。例えば、「その人に代わる人を採用し、トレーニングに要するコスト」や「その人が貢献していた売上げの損失」などが考えられるが、それだけでは済まない。その人が構築していた取引先や顧客との関係、さらには就業中に得た知識などの知的財産もある。

社員が辞めることのリスクをしっかり理解すれば、リテンション(人材確保)がいかに重要かが分かることだろう。企業は、従業員のリテンションについて戦略的な計画を持つ必要があるとアドバイスしている。

従業員のモチベーションとリテンション計画を立てる

人が会社を辞める場合、"いつ"、"どんな理由で"ということを考えれば、リテンション戦略で重要なすべき指針がわかるだろう。「会社が自分のキャリアを支援してくれる」「私生活とのバランスがとれる」と社員に感じてもらうことは重要な要素といえるだろう。

「社会保障」「有給休暇」「フレックス制の導入」などに加えて、社員の功績を"認める"ことが大切だ。社内でのチームワークかもしれないし、営業であれば具体的な数字になるかもしれない。従業員の満足度アップと会社への忠実を改善するにあたってもっともシンプルな方法は、社員を"認める"ことだと記事では指摘している。

従業員がハッピーになる社風を

従業員がハッピーであり、モチベーションを感じてもらうためにカギを握るのが、"安全"と"確実性"だ。自社に"不確実性"を感じたとき、人は転職を考える。

つまり、"安全"と"確実性"はリテンションの基本であり、社風の要にしたい。そのために、管理職はもっとスタッフとコミュニケーションをとる必要があるという。話すことで、不確実性や不安感は減る。

「会社の目標」や「会社の成功」など会社だけの話をせずに、それが社員の成功にもつながるように、会社と人を結びつけて話をしたい。

インセンティブプラン

才能のある人は多くの場合、報酬がインセンティブとなっていることが多い。インセンティブの仕組みは分かりやすく、明確であることが大切だ。シンプルなインセンティブの方が効果が上がるし、透明性も得られるだろう。

ルールを導入後は定期的に見直し、業績アップなど評価すべきものとインセンティブが直結しているか、パフォーマンスは上がっているのかなどをみるようにしよう。