米Appleが発表したタブレット端末「iPad Air」が11月1日、ついに発売となった。Wi-Fi版に加えて、LTE通信に対応した「Wi-Fi+cellular」版が用意されており、日本国内では、KDDI(au)とソフトバンクモバイルが取り扱う。同一の端末を扱う以上、気になるのはつながりやすさや速度などネットワークについてだ。そこで、都内4カ所で両社の通信速度をチェックした。

東京駅そばにある八重洲ブックセンター

八重洲ブックセンターで速度を計測! 早いのはどっち?

今回の調査で最後に選択したのは、東京駅八重洲口そばにある大規模書店「八重洲ブックセンター」。18時過ぎの計測となっため、付近で働く人々の帰宅時間と重なり、店内はかなり混雑していた。

通信速度の計測には速度計測アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を利用。それぞれの端末で3回ずつ計測し、その平均値を実測値としている。実際に計測したところ、結果は、auは下り15.27Mbps / 上り3.43Mbps、ソフトバンクは下り15.82Mbps / 上り8.42Mbpsとなった。

KDDI(au) 下り 15.27Mbps / 上り3.43Mbps
ソフトバンク 下り15.82Mbps / 上り8.42Mbps

今度はソフトバンクが下りで僅差の勝利。上りについてもソフトバンクの方が速かった。下りに関しては誤差の範囲かもしれないが、上りは倍以上の差が開いた。どちらのキャリアも今回の4回のテストの中で最も遅い数字となったが、これは帰宅ラッシュ時間という時間的要因が響いたのかもしれない。

まとめ

auとソフトバンクはともに、複数の周波数帯を利用することで容量を確保し、高速で安定したLTE通信をアピールしている。auは800MHz帯というプラチナバンドのLTEを強調し、ソフトバンクは2つの周波数帯に、従来より帯域を倍増させた「倍速ダブルLTE」を売りにしている。

テスト結果を見ると、両社ともに平均して下り20Mbps程度は出ている。この速度であれば、Web閲覧やメールチェックなど普通の使い方であれば、あまり不満はないだろう。ただし、auは数値がばらける傾向があり、ソフトバンクの方が安定している印象だった。

ちなみに、4カ所のテスト全体の平均値は、auが下り19.43Mbps / 上り7.34Mbps、ソフトバンクが下り23.92Mbps / 上り13.03Mbpsとなった。今回の調査ではソフトバンクが有利という結果だったが、時間帯や場所、その時々の人の流れによってもこの結果は大きく変動する。1つの参考としてみて欲しい。

KDDI(au) 下り 19.43Mbps / 上り7.34Mbps
ソフトバンク 下り23.92Mbps / 上り13.03Mbps

iPad Airスピードテスト記事一覧

■有楽町イトシア編
http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/01/ipad_air01/
■新宿ビックロ編
http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/01/ipad_air02/
■池袋西口公園編
http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/01/ipad_air03/
■八重洲ブックセンター編
http://news.mynavi.jp/articles/2013/11/01/ipad_air04/