【レポート】

アップルのプレスイベントで、MacBook Proの新モデルと大幅リニューアルとなったMac Proにさわってみた

稲葉雅巳

米Appleは22日(現地時間)にサンフランシスコにあるイルナ・ブエナ・アートセンターでプレスイベントを開催し、MacBook Proの新モデルとWWDC 2013で開発を公表したMac Proを発表した。日本においても同様に報道関係者向けのイベントが催され、実機に触ることができた。ここでは両機の特徴をチェックしていこう。

全モデルにHaswellとRetinaディスプレイを搭載したMacBook Pro

まずはMacBook Proから見ていこう。今回発表されたのは13.3インチモデルと15.4インチモデル。13.3インチモデルは3モデル、15.4インチモデルは2モデルがラインナップされている。全モデル、第4世代Intel Coreプロセッサ(Haswell)にPCIeベースのフラッシュストレージを搭載している。もちろんディスプレイは全モデル、Retinaディスプレイを搭載だ。外見上の大きな変化はないが、Thunderboltポートは、Thunderbolt 2となっており、より高速なデータ転送が可能となった。通信機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0に対応している。

MacBook Pro Retinaディスプレイの13.3インチモデル

インターフェース周りは変化がないように見えるがThunderboltポートはThunderbolt 2となっている

サイズに関しては、13.3インチモデルがW31.4×D21.9×H1.8cmで、重量は1.57kgと、従来モデルに比べて、薄く、軽くなっている。ちなみに、従来モデルのサイズ/重量は、W31.4×D21.9×H1.9cm/1.62kgとなっていた。15.4インチモデルは、W35.89×D24.71×H1.8cmで2,02kgと、従来モデルと変わりない。

今回のアップデートではグラフィックスも強化されており、13.3インチモデルはIntel Iris、15.4インチモデルはIntel Iris Pro(最上位モデルはNVIDIA GeForce GT 750Mと自動切換)を装備している。タッチ&トライのイベントでは主にOS X Mavericksで追加された「マップ」や「iBooks」などが動いていたが、「Final Cut Pro X」や「Motion」といった動画系アプリをモバイル環境で使用する場合などでも、その強みを発揮するに違いない

Appleによれば、OS X Mavericksでは、節電技術の導入によって、バッテリーの持ちが向上しているとのことだったが、13.3インチモデルでは最大9時間、15.4インチモデルでは最大8時間のワイヤレスインターネット閲覧が可能となっている。また、圧縮メモリ機能により、効率的なメモリ利用が可能とのことだが、このあたりの感触は短い時間では得られなかった。今後の詳細なレビューを期待して頂きたい。

斬新なデザインが話題のMac Proが日本で初お目見え

続いて、大幅なリニューアルとなったMac Proをチェックしよう。WWDC 2013で開発が公表され、そのユニークなデザインが話題となっていたが、スペック的にもかなり強力なものとなっている。

大幅なリニューアルとなったMac Pro

発売が開始されるのは12月とのことで、4コアと6コアの2モデルが用意されている。4コアモデルの基本仕様は、CPUが3.7GHzのXeon E5で、オプションで6コア(3.5GHz)、8コア(3.0GHz)、12コア(2.7GHz)に変更が可能。メモリは12GBの1,866MHz DDR3 ECC。グラフィックスはデュアルAMD FirePro D300。こちらもオプションが用意されており、デュアルAMD FirePro D500、またはデュアルAMD FirePro D700に変更が可能となっている。6コアモデルは、CPUが3.5GHzのXeon E5。オプションで、8コア(3.0GHz)、12コア(2.7GHz)に変更できる。メモリは16GBの1,866MHz DDR3 ECC。グラフィックスはデュアルAMD FirePro D500。オプションでデュアルAMD FirePro D700を選択できる。

今回、残念ながら背面を撮影することはできなかったが、インターフェース周りはUSB 3.0ポートが4基、Thuderbolt 2ポートが6基、ギガビットEthernetポートが2基、その他に、HDMI 1.4 Ultra HDポートなどを装備している。拡張性という点では、PCI Expressスロットが省略されたこともあって、これまでとは異なる方向へ舵を切ったという印象を受ける。本体自体にカードを挿し込むというのではなく、USB/Thuderboltポートが受け皿になる格好だ。また、光学ドライブも廃止されている。

第一印象は、とにかく「小さい」

実機を見てまず思ったのは、とにかく「小さい」ということだ。写真のGenelecのスピーカー、マウスと見比べていただければ分かるだろう、とにかく「小さい」。ボディはWWDC 2013のキーノートでの発表時、黒いものだと思い込んでいたのだが、鏡面状の仕上がりになっており、魔法瓶の内側が外側に出てきたような形状になっている。次に思ったことは、ファンなど、本体から発する音がこれまた「小さい」ということだ。上部の換気孔からも殆ど音は漏れてこない。ノイズが少ない機構は、特にオーディオを扱う現場のユーザーに歓迎されることだろう。

4Kの映像をストリームで3本流せるという触れ込みもあって、イベント会場ではやはり映像系のアプリが動いていた。マシンパワーを要求される映像制作の現場のニーズにあった設計である。しかしながら、ここでひとつ疑問が浮かぶ。4Kの映像に対応したディスプレイはアップル純正のものがない。4K映像を3台のマルチディスプレイで表示させたいと思っても、現状、他社製のものを使うしかないのだ。最後に話がそれるが、12月の本機発売時、アップルはもしかしたら4K対応のThunderbolt Displayというサプライズを用意しているのかもしれない。

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