【レポート】

新型iPad mini - タブレットを制するRetinaディスプレイとA7、アップルの真骨頂

 

米国時間10月22日に開催されたアップルのプレスイベントで、iPadシリーズが刷新され、9.7インチのiPadは薄型化・軽量化が施されより軽快に生まれ変わったiPad Airがそのラインアップに加わった。iPad miniは外観こそ大きな変化はなかったが、中身は全く違う、最新の仕様に生まれ変わった。

第5世代となるiPadである「iPad Air」

小型でiPadの弟分という位置づけだったiPad miniは、同時に発表されたiPad Airと同等のRetinaディスプレイとA7プロセッサを搭載し、iPadシリーズだけでなく、他社を含むタブレット製品の中での競争力を大幅に向上させている。製品は前面白・背面シルバーのモデルと、前面黒・背面スペースグレイのモデルの2色展開。Wi-FiモデルとLTEをサポートするセルラーモデルが用意され、11月後半に発売される予定だ。

日本での価格は、アップルからはWi-Fiモデルが16GB 41,900円、32GB 51,900円、64GB 61,900円、128GB 71,900円。セルラーモデルは16GB 55,800円、32GB 65,800円、64GB 75,800円、128GB 85,800円。なおセルラーモデルについてはソフトバンクとKDDIから発売されるが、9月20日からiPhoneを取り扱い始めたドコモについては検討中とのことだ。

iPad miniというカテゴリ

iPad miniは2012年11月に発売された小型タブレットだ。これまで9.7インチのサイズにこだわってタブレットをリリースしてきたが、GoogleのNexus 7やAmazonのKindle Fireなど、7インチサイズのタブレット市場の立ち上がりと市場への広がりから、アップルも同サイズのタブレットをリリースして対抗するためにリリースされた。

筆者もiPad miniを利用してきたが、600gを超えるiPadに対しておよそ半分の重さのiPadは、どこへでも気軽に持ち運べるだけでなく、ノートパソコンを持っていてもカバンにさっと追加していける気軽さがあった。また特にiBooksなどの電子書籍を読むなど、長時間手に持って使用する際にも、そのメリットは大きかった。

軽さが、そのアドバンテージだったiPad mini

そうした点で、リッチなメディアを消費するiPadに対して、iPad miniはより身近な存在で、文字やウェブなどをどこででも楽しむ事ができる文房具のようなデバイスとして利用している。しかし、文字を見ることが多いからこそ、ディスプレイの物足りなさは際立っていた。

iPad miniの1年前のモデルは、A5プロセッサと1024×768ピクセルのディスプレイを備えていた。ディスプレイのサイズこそ違うが、ちょうど2011年にリリースされたiPad 2と同等の性能である。A5プロセッサとiOS 7の組み合わせにストレスは感じないが、iPhoneやMacなどでRetinaディスプレイに慣れてしまうと、文字の精細さがない点には少しうんざりすることがあった。

Retinaディスプレイ化とA7プロセッサ搭載

新型iPad miniは、AppleのiOSデバイスの性能とクオリティの2枚看板ともいえる「Retinaディスプレイ」と「A7プロセッサ」を搭載した。

Retinaディスプレイは9.7インチのiPad Airと同じ、2048×1536ピクセルとなったが、ディスプレイサイズが小さいため、iPad Airの264ppiよりも細かい326ppiとより高精細のディスプレイになった。電子書籍など、文字を読む使い方が多いユーザーにとっては、写真やビデオを楽しんでいる人以上に非常に快適さが増すだろう。

しかし厚みは、従来の7.2mmから7.5mmと、0.3mm厚くなるにとどめており、基本的には従来のケース類も利用可能になるものが多い。また重さはWi-Fiモデルで308gから331gへ、23g重たくなった。両方を持ち比べてみると重さの違いはわかるが、これまでのiPadやiPad Airと比較するとやはりその軽さは明らかといえる。

残念ながら比較撮影は行えなかったが、従来モデルより0.3mm厚くなっている

またiPhone 5sで搭載された64ビットプロセッサA7も採用され、性能面ではiPad Airと全く同じ仕様となった。これに伴い、アプリの高速処理が可能になったほか、カメラや動画などの撮影、編集に置いても、より高速な画像処理を実現している。

Retinaディスプレイは一度それに慣れると、より低い解像度のディスプレイでは居心地が悪くなるほど快適だ。またiPhone 5sも同様だが、A7プロセッサで非常に軽快にiOS 7やアプリを動作させると、これもまた低い性能のデバイスへは戻れなくなってしまう。

アップルとしてはプレゼンテーションの中でも、デバイスだけでなくアプリやサービスなどを統合して「体験」を提供する事に努めていると述べているが、RetinaとA7については、デバイスの性能だけでも体験してしまうと、その快適さだけで優位性を感じてしまうほどの体験を作り出してしまう。

最高性能を手の平に収まるサイズに

消費者にとって、今回のiPadのアップデートによって、ディスプレイ性能とA7プロセッサの内蔵により、iPad AirとiPad miniの違いはディスプレイサイズだけになった。つまりだれが、どのような使い方をするかに応じて画面のサイズだけを選べば、最も最適なiPadを手に入れることができるようになった。

例えば、自宅で利用するのを基本に、パソコンを完全に代替するような使い方の場合は画面が大きなiPad Airが向いているだろう。あるいはクリエイティブな作業、例えば本格的な写真編集やビデオ編集、スケッチ、音楽などにも、9.7インチのディスプレイが活躍することになる。

書類の閲覧や、メモなどをさっと取りたいというならiPad miniという選択になるだろう

一方、仕事上、パソコンを持ち歩いていて、移動中に電子書籍やニュースチェックをしたい。書類の閲覧や、メモなどを取りたい、写真などをパソコンよりも簡単にみせたい、という場合はiPad miniの軽さが役立つことになる。

しかしポイントとして、いずれもA7プロセッサに強化された高性能タブレットであり、同じアプリが同じように快適に動作する点だ。大は小を兼ねるかもしれないが、iPadに関しては「小は大を兼ねる」と言うべきかもしれない。

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