「保険に入ろう」「保険を見直そう」と思ったとき、かつては営業職員等から対面で提案を受ける方法が唯一でした。しかし、今では、対面の他、店舗(保険ショップ)、ネットとチャネルが多様化しています。それぞれの特徴やメリット、注意点などを整理してみました。

1・対面

まずは「対面」で提案を受けて保険に入る方法です。 保険を販売する人が、電話1本で自宅や職場近くの喫茶店など指定の場所に来てくれて、個人のライフプランなどを聞きつつ、加入プランの提案をしてくれます。従来型の保険加入方法とも言え、ネット専業以外の保険会社、特に大手生命保険で取られている販売方法です。

 

対面セールスで訪ねてくるのは、1社専属で保険販売を行う営業職員か、あるいは代理店をしている人です。代理店と言っても、1社専属の代理店から複数社の保険商品を扱う乗合い代理店まであります。保険のセールスを担う人は通常、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格も持っていて、特に代理店の場合、FPの肩書きを前面に出しているケースが少なくありません。

<メリット>

対面で保険に加入することのメリットは、納得できるまで話を聞きながら加入できることが挙げられます。また、個人の資産状況やライフプラン、他の保険の加入状況などを把握した上で、適切なプランを提案してもらえることもメリットです(ただし、後者は相談する側が担当者を信頼してきちんと情報を開示する場合に限ります)。

<注意点>

最近は、非喫煙や保険会社が認める健康体であれば保険料が安くなるリスク細分型の商品や、価格競争になっている医療保険などで安い商品も出てきていますが、保険会社や商品によっては他の販売チャネルと比較して、保険料が割高になるケースが多くあります。また、保険に加入する際は担当者に会わなくてはいけません。時間などの制約があることも、忙しい人にはデメリットでしょう。また、営業職員には短期間で退職する営業職員も多く、担当が変わってしまうケースもあります。

<こんな人に向く>

あらかじめ特定の保険会社での加入を決めている人(1社専属)や、人に会って説明を受けないと納得できない人には向きます。また、複数社の商品の中から自分に合ったものを組み合わせて提案を受けたいと思っている人に向きます(複数社代理店)。 時間の制約を受けたくない人や、人からセールスを受けることが苦手な人などはネットの方が向くでしょう。