10月18日、日本マイクロソフトがWindows 8.1のパッケージ版を発売した。これに合わせ、東京・秋葉原のドスパラパーツ館では、18日0時からWindows 8.1の深夜販売イベントを開催した。

この深夜販売イベント、秋葉原の深夜販売イベントとしては異例ともいえる"単独開催"となったが、フタを開けてみれば、会場となったドスパラパーツ館一店舗に約150名ほどが来場。「目標通りか、それ以上の盛り上がり」(ドスパラ広報担当)をみせる結果となった。

本稿では、恒例のじゃんけん大会やテクニカルライター高橋敏也氏によるトークショー、来場者によるカウントダウンなどで賑わったWindows 8.1深夜販売イベントの模様をお伝えする。

テクニカルライター高橋敏也氏(写真左から2番目)とドスパラ取締役副社長の畑谷浩治氏(写真中央)。DSP版Windows 8の非公式応援キャラクター・窓辺ゆうさんと窓辺あいさん、DSP版Windows 7の非公式応援キャラクター・窓辺ななみさんも参加した

ドスパラパーツ館 Windows 8.1深夜販売イベントスケジュール
22:00 特価品販売
23:00 じゃんけん大会
23:15 テクニカルライター高橋敏也氏によるスペシャルトークショー
23:40 じゃんけん大会2
23:55 副社長よりご挨拶
23:58 カウントダウン
24:01~ 事前予約者引渡し、当日販売開始(いずれも整理券順)

イベントでは、20時より前に、特価販売およびWindows 8.1パッケージ版購入用の整理券が配布された。21時時点では人はまばらだったが、特価販売開始の22時頃には、店舗前の道路が混雑するほどの盛況ぶり。

なお、21時半時点でのWindows 8.1の予約数は約70本。「DSP版Windows 8.1 Pro発売記念パック・窓辺ファミリーバージョン」の入荷数は非公開だが、ドスパラ広報担当によると「この限定パック狙いで来ているユーザーもいると聞いている」とのこと。

ドスパラ Windows 8.1深夜販売イベント店頭告知

Windows 8.1記念の特価販売が行われる22時頃から続々と来場者が増える

窓辺ななみさん、窓辺あいさんも店頭に駆けつけた

22時から行われた特価販売では、店内に特設コーナーが設けられた。中でもバッファローの2TB容量の外付HDD「HD-LS2.0TU2C」は6,980円(20台限定)と驚きの安さ。ほか、LGの27型液晶モニタ「27EN43V-B」が19,800円(10台限定)、MSI製グラフィックスカード「N660GTX Twin Frozr 4S OC」が9,980円など、お得な商品が並んでいた。

22時から行われた特価販売では、店内に特設コーナーを設置。22時と同時に来場者が集まり、コーナー付近は混雑した

これも深夜販売イベント恒例となる、テクニカルライター・高橋敏也氏のスペシャルトークでは、氏が参加した販売イベントの歴史のほか、「改造バカのOS今昔物語」と題してOSの歴史が語られた。

Windowsホームサーバーの販売イベント時の来場者が1人だった話や、Windows 95の販売イベント時に秋葉原が人で埋まった話、Windows 7の販売イベント時に(Windows 7 DSP版の非公式応援キャラクター)窓辺ななみの声を担当する、声優の水樹奈々が来場した話などを披露。

OSの歴史については、MS-DOSやPC DOSだけでなく、デジタルリサーチのOS、CP/MやDR DOSにも話が及んだ。高橋氏が初めて見たWindowsはNECの名機PC-9800シリーズで、その機能や動作性能がそれまでに比べ圧倒的に異なり衝撃を受けたという。

そして、最近米MicrosoftでWindowsを1年ごとにアップデートするという話もあったという話題に触れ、「新しいOSというのは、自作ユーザーにとっては挑戦状。ぜひチャレンジして欲しい。そしてWindows 8.1をマスターして、人柱…(笑)というより、さきがけとなって、PC業界を盛り上げて欲しい」と締めくくった。

Windowsの変遷について語る高橋敏也氏

じゃんけん大会は2回開催。参加ユーザーは、ドスパラでWindows 8.1の予約をしたユーザーに限られる。第1回目では、ASRock製マザーボードや、AMDのAPU「A10-6800K」、CFDの120GB SSD、ASUS製タブレット「MeMO Pad」などを提供。第2回目では、ASRock製マザーボードや、Intel製プロセッサXeon E3-1230 BOX、Intel製530 SSD(120GB)、Razer製キーボード「Razer BlackWidow」などが提供された

ドスパラ取締役副社長の畑谷浩治氏

解禁時間となる18日0時の5分前には、ドスパラ取締役副社長の畑谷浩治氏が挨拶。

畑谷氏は、単独販売を懸念していたが多くのユーザーに集まってもらったと謝意を述べたあと、「".1"(てんいち)というと、Windows普及のきっかけとなったWindows 3.1を思い出す。Windows 3.1が当時のPC市場を変えたように、今回のWindows 8.1も、市場の活性化につながると期待している」と、Windows 8.1への期待感を見せた。

18日午前0時、販売解禁のカウントダウンは、10秒前から来場者全員でカウント開始。来場者にクラッカーが手渡されたほか、登壇者らは用意されたくす玉を割り、販売開始を祝った。

くす玉の準備から始まり、10秒前から全員でカウント開始。来場者はクラッカー、窓辺家の3人はバズーカ状のクラッカーで販売開始を祝い、その後"くす玉が落ちる"お約束も。Windows 8.1購入用の整理券1番の所持者には、窓辺ななみさんから直接Windows 8.1のパッケージ版が手渡された

ドスパラパーツ館は、18日も11時から通常営業。また、ドスパラ通販では既にWindows 8.1搭載PCを販売しているという。ドスパラ広報担当はイベント終了後、「今回はWindows 8.1を皆に知ってもらう、プロモーションの意味合いが近いイベント。予想以上に多くの方に来ていただいた。Windows 8の購入に躊躇していたユーザーが、少しでも興味を持って動いてもらえたら」とコメントした。

深夜販売解禁前のカウントダウンには、窓辺ななみ、窓辺ゆう、窓辺あいの3人も参加

日本マイクロソフトのコミックマーケット出展などでお馴染みの、日本マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エマージングテクノロジー推進部 テクニカルエバンジェリスト、戸倉彩氏も「クラウディア窓辺」の格好で参戦

ソフマップやツクモeX.パソコン館、BUYMORE秋葉原本店はひっそり。なお、BUYMORE秋葉原本店は、翌日となる18日にオープンする「iiyama ショールーム」のリニューアル中だった。また、ソフマップ本店では、入り口で「DSP版Windows 8.1 Pro発売記念パック・窓辺ファミリーバージョン」10本限定販売を告知