セブン-イレブン・ジャパンが1月から開始したセルフ式のドリップコーヒー「セブンカフェ」(SEVEN CAFÉ)が、開始当初から好調を維持し続けている。9月20日には全店舗(約1万8,500店)への導入も完了し、さらに購入者が増えていく事も予想される。そこで同社の広報に、好調の理由と今後の展開について質問してみた。

「セブンカフェ」のホットコーヒーとアイスコーヒー

セブンカフェは、店頭のオリジナル専用機器によるセルフ式ドリップコーヒーで、コーヒー豆から抽出水、豆の輸送方法までにこだわったブラックコーヒーを、ホットとアイス共にRサイズ100円、Lサイズ150円という手頃な価格で提供している。

具体的には、厳選したハイグレードなアラビカ豆に、高い香りと深いコクが出るダブル焙煎を行い、ホットとアイスそれぞれに最適なバランスでブレンド。また、焙煎直後に品質を維持するために10度以下のチルド配送を実施し、抽出にはアラビカ豆の香りとコク、後味を最大限に引き出すという軟水を使用するこだわりぶりだ。

好調の理由を同社広報に尋ねたところ、「香り高くてコクのあるコーヒーが、低価格で飲める点が好評です」とのことで、同社のこだわりが実を結び、利用者に理解された結果、現在の好調に繋がっているようだ。販売目標は、開始当初から1日1店舗当たり60杯としているが、累計販売数5,000万杯を突破した5月の時点で同83杯、2億杯に迫った9月の時点では同91杯が売れており、販売数は確実に伸びている。猛暑となった8月には、1日100杯から300杯を超える売り上げを記録した店舗もあったそうだ。

今後の展開に関しては、「ドリップのブラックコーヒーを継続して販売していき、ラテやエスプレッソなどを販売する予定はありません」(同社広報)とのこと。ただし、セブン&アイ・ホールディングスの「ヨークマート」「ヨークベニマル」「イトーヨーカドー」のフードコートで展開している「ポッポ」等のファストフード店への導入は発表されており、セブンイレブン全店舗に導入が完了した現在、セブンイレブン以外の店舗へと拡大をすすめていく予定だ。