デザイン面の変化ばかり注目されがちなiOS 7だが、機能面にもしっかりと変更がくわえられている。iOS 6の完成度に飽き足らず、細部に至るまで見直しを重ねたかのように使い勝手が向上しているところがポイントだ。『メール』や『Safari』、『カレンダー』など、標準装備のアプリもひとつとしてiOS 6のままのものはない。

まずは『メール』を取りあげてみよう。iOS 6のときにはVIPという概念が導入され、特定人物からのメールを自動仕分けすることが可能になったが、iOS 7では通知機能との連携がサポートされた。VIPからのメールを受信したとき、通知音を鳴らしたり、通知センターに表示したり設定できるようになったのだ。

特別な人物からのメールという重要性を考慮したか、カスタマイズ性も盛り込まれている。ただ通知するだけでなく、ロック画面に通知を表示するかどうか、メールの先頭部分をプレビューするかどうかも、スイッチで選択できる。

この新機能は、iCloudメールなどプッシュ受信に対応したメールサービスで特に有用だ。VIPからのメールをロック画面にプレビューするよう設定しておけば、重要なメールだけ件名と内容の一部をいち早く知ることができる。重要な相手だからこそ、通知と組み合わせて柔軟に活用しよう。

操作手順をカンタン解説

1 『メール』でメールボックスを開き、VIP行の「i」ボタンをタップして「VIPリスト」画面を表示する

2 「VIP通知」をタップして、通知との連携機能の設定を開始する

3 VIPからのメールをどう通知するか、この画面で設定を行う。VIPの設定は、その他すべてのメール通知設定に優先するので、メールアカウントごとの通知設定には影響されない

4 ロック画面にプレビューを表示する設定にしておくと、着信があり次第重要な相手からのメールを確認できる。iCloudメールなど、プッシュ受信に対応したメールサービスと組み合わせて使うと便利だ

(提供:iPad iPhone Wire)