『PS4』を持つSCEJAのプレジデント・河野弘氏

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は9日、東京・品川インターシティにて「SCEJA Press Conference 2013」を開催し、据え置き型ゲームの次世代機『PlayStation 4』(以下PS4)の発売日や価格、新型『PS Vita』、さらには『PSVita TV』『nasne』新モデルとさまざまな新製品が発表されたので、それぞれの重要ポイントをまとめてみた。

今回の注目はやはり『PS4』の国内発売日と価格。発売日は2014年2月22日、価格は41,979円に決定し、上位版である「PlayStation Camera」同梱版も46,179円で同時リリースされる。また、初回出荷分においては、それぞれ新作ソフト『KNACK』(ナック)のダウンロードコードと、本体保証期間2年間が付属する『PlayStation 4 First Limited Pack』となる。

また、すべての『PS4』本体には、「PS Camera」を利用したゲームが楽しめる『THE PLAYROOM』をプリインストールされるという。そのほか、『PS4』専用のワイヤレスコントローラー『DUALSHOCK 4』(6,279円)や『PlayStation Camera』(6,279円)、充電スタンド(2,604円)、本体の縦置きスタンド(2,394円)といった周辺機器も展開。なお『PS4』の予約時期受付は、10月5日より各店舗やソニーストアにてスタートする。

2014年2月22日に発売が決定した『PlayStation 4』

初回限定版「PlayStation 4 First Limited Pack」には新作ソフト『KNACK』が同梱される

新型『PS Vita』と新たな据え置きゲーム機『PS Vita TV』

こちらも注目の『PS Vita』新型は「PCH-2000」でWi-Fiモデルとなる。現行モデルに比べて本体サイズが183.6×85.1×15mmと約3.8mmコンパクトになり、重量は219gと従来より約35gの軽量化を実現。液晶ディスプレイは有機ELから高精細液晶に変更されている。また、1GBの内蔵フラッシュメモリ、マイクロUSB(TYPE B端子)を搭載。バッテリー持続時間も向上しており、約4~6時間のゲームプレイ(従来モデルは約3~5時間)が可能に。発売日は10月10日で、価格は19,929円。カラーバリエーションは「ブラック」「ホワイト」「ライムグリーン/ホワイト」「ライトブルー/ホワイト」「ピンク/ブラック」「カーキ/ブラック」の6色を用意される。

6色のカラーを用意する新型『PS Vita』

さらに10月31日には、「PCH-2000」と『PS Vita』用ソフト『ガンダムブレイカー』を同梱した「ガンダムブレイカー スターターパック」(29,480円)を、11月14日には「PCH-2000」と『GOD EATER 2』を同梱した『PlayStation Vita×GOD EATER 2 Fenrir Edition』(25,960円)も発売予定。ちなみに、9月10日よりVita用メモリーカードの価格改訂を実施し、8GBが1,980円、32GBが6,480円となり、加えて10月10日には待望の64GBメモリーカードが10,479円で発売される。加えて、現行の3G/Wi-Fi モデル「PCH-1000」シリーズも併売し、10月31日には『みんなのゴルフ 6』や32GBのメモリーカードを同梱した「PlayStation Vita 3G/Wi-Fiモデル Play! Game Pack」も24,129円で発売、と『PS Vita』関連は今回の発表でもっともラインナップが多岐にわたった。

数量限定のオリジナルモデルも続々登場

『PS Vita』専用のメモリカードが価格改定

そして、今回の発表で一番のサプライズは『PS Vita TV』かもしれない。『PS Vita TV』は『PS Vita』タイトルやインターネットが楽しめる新たなゲーム/エンタテインメント端末となる。発売日は11月14日、価格は9,954円で、本体は約6cm×約10cmのコンパクトサイズ。『PS Vita TV』本体には画面を備えていないが、テレビに接続することで1,300本以上もの『PS Vita』や『PSP』タイトルをプレイすることが可能となる。また、「TSUTAYA TV」「niconico」「Hulu」といったビデオ・動画配信サービスを高画質かつ快適に楽しめるのも『PS Vita TV』の特徴の1つ。もちろん『PS Vita』向けの各種ネットワークサービスや、会員専用のメンバーシップサービス「プレイステーションプラス」も利用できる。

さらに2014年2月22日に発売される『PS4』のリモートプレイ、ワイヤレスコントローラー『DualShock4』にも対応し、『PS4』タイトルを『PS4』と変わらない操作感でプレイ可能だという。また、『PS Vita』と『PS Vita TV』は、アドホック通信のマルチプレイヤー機能に対応したゲームを一緒に楽しむこともできる。そのほか、『PS Vita』に保存した動画やブラウザ動画の再生途中、画面上のボタンを押すことで『PS Vita TV』へ送信し、大画面テレビで再生できる。加えて、『nasne』もサポートし、『nasne』に保存されているコンテンツも楽しめる。

SCE 社長兼グループCEO、アンドリュー・ハウスから発表された『PlayStation Vita TV』

『PS Vita』に加え、『PSP』タイトルや『ゲームアーカイブス』の1,300タイトルがプレイ可能

ちなみにカンファレンスが行われた同日、デジタル3波チューナー内蔵のネットワークレコーダー&メディアストレージ『nasne』の1TBモデルも発表され、10月10日に発売。価格は23,100円。また、1TBモデルの発売に合わせて、システムソフトウェアバージョン「2.00」の配信も実施。バージョン2.00では、『PS Vita』やAndroid OS搭載のスマートフォン用アプリから『nasne』に保存されたコンテンツの閲覧や検索が可能になるほか、インターネットを介して2つの『nasne』をリアルタイム同期する「nasneシェア」などが利用できる。

『ナスネ』の1TBモデル

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