【レポート】

トレーニング&資格を刷新し完全日本語化に取り組むCitrix

日本での製品市場・教育需要は大きく拡大中

米Citrixのワールドワイドエデュケーション バイスプレジデントであるJulieann Scalisi氏が来日。2013年7月から英語版がスタートし、8月末には日本語版も開始された、新たな「Citrix認定トレーニング&資格」等について語った。

Citrixのエンジニアを育成するトレーニングを提供する教育事業は、エンドユーザーとパートナーを対象にしている。世界的なバランスと比較して、日本ではエンドユーザーが少なく、パートナーが多いという状態だ。これは日本企業がCitrixを導入する場合に製品の実装やサポートを外部に委託する傾向があるためだと考えられる。

米Citrixのワールドワイドエデュケーション バイスプレジデントであるJulieann Scalisi氏

「お客様はパートナー企業に頼っている部分が多いのですが、それでもお客様にも技術的な知識をある程度得ていただき、プロジェクトの成功につなげていただきたい。そのためにもトレーニングを受けていただきたい」とScalisi氏は語る。

現在、Citrixの売上高はワールドワイドでは3年間の年平均成長率が12.5%、30億ドルに迫っている。日本においては年率30%近く成長している状態だ。この成長にともなってトレーニングの需要も高まっており、Citrix Educationの売上高は3年間の年平均成長率が47%、日本でのトレーニング需要の年平均成長率も3年間で49%と大きな伸びを見せている。

日本で大きく伸びている要員は2つあるという。1つは「Citrix認定トレーニングコース(CALC)」の拡大だ。これによって、パートナーがトレーニングを行えるようにオーソライゼーションを提供した。もう1つは、トレーニング資料や資格試験の日本語化を行ったことだ。

「スタッフをトレーニングすることでリスクが低減でき、成功へとつなげることができます。IDCのリサーチでも、チームのスキルレベルとプロジェクトの成功は直接的に関係していること、トレーニングに投じた時間によって成功率が向上することなどがわかっています」とScalisi氏はエンジニアの育成がいかに重要であるか強調した。

さらなる成長を目指してトレーニングプログラムを刷新

Scalisi氏はCitrix Educationのビジョンは「Citrixとともに成功するスキルを誰もが有する世界」だという。課題を解決するためにCitrix製品がどのように役立つのかを理解することや、活用するための実装・サポートスキルを身につけてもらいたいとしている。

またCitrix Educationのミッションとしては「お客様、パートナー様がCitrixソリューションの導入、運用を成功へと導き、それぞれのビジネス目的をより迅速に達成すること」だと語った。

これらを前提に、さらによいトレーニングを提供するためにプログラムの刷新が実施された。今後3年間の目標はビジネスの拡大、ワールドワイドレベルの企業へサービスエクスペリエンスの提供、お客様のCitrixテクノロジー導入を加速化、Citrixとのビジネスをよりシンプルに、チームの発展、というキーワードが挙げられた。

「トレーニングの効果性とトレーニングを受けた方のエクスペリエンスを高めるための努力をしてきました。そして、製品ベースのトレーニングからソリューションベースのトレーニングへと進化させました。新しいXenDesktopのトレーニングにはXenApp、Storefront、NetScaler、プロビジョニングサービス、レシーバーなどXenDesktopに関わる様々な要素すべてを含んでいます」とScalisi氏。

ソリューションベースのトレーニングは、受講者にとってのキャリアアップにつながるという。製品の使用事例にもとづいて構築されており、ソリューションの設計・構築・導入に関するスキルを獲得できることにフォーカスしてたトレーニングになっているのが特徴だ。

日本語でのトレーニング提供に注力

新たな「Citrix認定トレーニング&資格」は、以前のもと同じく3つのグレードが用意されているが、旧資格の内容がそのままスライドするわけではない。製品ごとに切り分けられていたものが、ソリューションの導入成功に向けた全ての要素が含まれるようになるため、難易度なども変わってくるはずだ。そうした変化に受講者がとまどうことがないよう、トレーニングと資格の内容刷新にあわせて「Citrix Education」というウェブサイトも開設された。

Citrix XenDesktop 7 認定資格マップ

「Citrix Education」ではクラスルーム形式のトレーニングやカスタムトレーニング、無料で利用できるセルフペースオンラインコースなどが提供される。自分にとって必要なスキルを身につけるためにどういったトレーニングが必要なのか、ニーズに合ったトレーニングを見つけられる場所だ。

日本では無償のオンラインコースが8月末に開始されており、クラスルーム形式のトレーニングに関しては9月から12月にかけて順次開始する予定だ。そして、その学習成果を発揮する試験については、12月から1月にかけて3種類が日本語でリリースされる。試験は随時、テストセンターで受験できるようになる。

「現在、私が優先しているのは日本語化です。ローカル化予算の中で日本語が最大を占めています。なぜなら、日本できちんとトレーニングを受けていただくためには日本語化が必須です。市場の成長をサポートするために重要だと考えています」とScalisi氏は日本市場への注力ぶりを語った。



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