残念ながら、われわれの中には周囲に害を与える人がいる。その人がいると進むプロジェクトも進まなくなり、それどころかチームの雰囲気が悪く、暗くなってしまう――そして、そんな人が結構な割合でいるというのが現実だ。

そのような「有害な人」についてOpenForumが「オフィスが有害な状態にある? 7つのチェック事項(原題 : 7 Signs You're Working In A Toxic Office)」という記事で分析している。

さっそく「有毒な」オフィスかどうかのチェック項目を見てみよう。

1.公正さがない

何かに秀でた従業員がおり、この人がなにをしても許されるような状態だったら、この項目に該当する可能性が大だ。

たとえば営業で優秀な成績を収めておりチームや会社を引っ張る存在なので、上司も厳しいことが言えないという特別な人はいないだろうか? 他の人は全員やっていることがその人だけ免除されるなどの特別扱いがあるのなら、その人のルールとその他のルールが異なるということだ。

つまり、会社に「公正」がないということになる。さらには、周囲が特別扱いするだけではなく、その人が周囲を雑に扱うようになるかもしれない。毒は特別扱いされる人から生まれることがある。

2.批判するグループができる

立派な大人でありながら、まるで中学や高校生のように振る舞う人たちが、悪口を言うためのグループを作り始める――こうなると、毒が発生しやすい。グループの結束を強めるために批判を使い、人の背後で悪口を言うのがこの人たちの特徴だ。必然的に社内には重たい空気が流れることだろう。

3.他人の成功を妨害し合う

他の人が目標に向けて頑張っているときに、邪魔や妨害するような人はいないだろうか? 頼んだことをやってくれない、わざと遅らせる、そんな人はすでに有毒だ。

このほかにも、以下のチェック事項が挙げられている。

4.管理職に公正さがない(ひいきをする)
5.適任ではない人が混じっている(コネかなにかで入社しただけ)
6.リーダーが私欲主導で動く
7.オフィスの人間関係だけで生きている人がいる

自分たちのオフィスが有害だと判断した場合は、すぐに修正しなければならない。

まずはその根を探ることから。社内でアンケート調査を実施する、退社する社員に面接する、フィードバックシステムを導入する、人事考課に態度に関する項目を入れるなどの手段から、毒の根を割り出そう。

人事担当と連携してルールや慣行を見直すのも手だろう。どうしてもお手上げという場合は、外部から専門家を呼ぶという手段もある。