さて、外観や中身の面ではどうしても同価格帯であるNexus 7との比較になってしまうが、ここからがMeMO Pad HD7にしかない特徴となる。まずはカメラだ。

画面が大きいとカメラも使いやすい

フィルターは使いやすいものがそろっている

ホワイトバランスやISO感度を変更できるのは写真好きには嬉しい限り

画素数は500万画素と、タブレットとしては平均的な数字だろうか。最新のスマートフォンほどではないが、500万画素もあればSNSにアップしたりするには十分だ。意外にも……というと失礼かもしれないが、MeMO Pad HD7のカメラ機能はかなりしっかりしていて、ホワイトバランスやISO感度のマニュアル設定が可能な上、セルフタイマーや連続撮影機能、露出補正、各種フィルターまで完備されていた。これだけあれば写真好きにも十分受け入れられるだろう。ちなみに1080pでの動画撮影も可能だ。

2枚しかないが、フィルターやホワイトバランスを変更して撮影した写真を作例として挙げておく。個人的にはあまりタブレットで写真を撮ることがないのだが、7インチの大きな液晶画面でフレーミングしながら撮影するのは想像以上にやりやすかった。

ホワイトバランスを変更して撮影

LOMOフィルターを使用

カメラ以上に驚かされたのは、液晶画面の色温度や彩度を変更できるアプリ「ASUS Splendid」だ。タブレット自体の色味をカスタマイズできるタブレットはあまり見たことがない。通常は初期状態でいいのだが、色味にこだわる人にはこの機能が非常に役立つだろう。

カスタマイズという点では、ほかにもASUS独自のアプリがプリインストールされている。内蔵スピーカーをチューニングできる「AudioWizard」だ。音楽、動画、ゲームといった用途に合わせて最適化できるので、やはりこだわり派には嬉しい機能といえるだろう。

色味調整ができるASUS Splendid

AudioWizard