スマホやPCを開くとメール、ツイートと情報が洪水のごとく押し寄せ、効率化やスピードの下で短期決戦を強いられることもしばしば。指示を下すリーダーはチームの規模に関わらず、周囲の意見に耳を傾け、情報を取捨選択することが求められる。

このような情報の収集と聞く力、さらには率いる力を養うための5つのステップを、Forbesが「リーダーシップのための5つのレッスン、聞く、学ぶ、そして率いる(原題 : 5 Leadership Lessons:Listen, Learn, Lead)」という記事で伝授している。

1.情報源の目録作り

まずは情報の整理からはじめよう。全ての情報に目を通し、吸収することは無理だ。そこで、重要な情報や洞察をリストにすると考えてみよう。誰の話を聞くべきか、どの分野の情報が自分に必要なのか。どのソーシャルメディアが関連性があるのかを考え、不要な情報を取り除こう。フィルタリングできるものは自動でシャットダウン。必要な情報源を書き出し、自分のキャパシティや役割に合わせて適宜修正、拡大、あるいは縮小させるように。

2.聞く力

重要な情報を定義した後は、聞く力をつけよう。重要な人を見いだして、特定の事がらについてその人に意見やコメントを求めてみる。意見をもらった後はそれをメモし、どのように行動や実行に移すかを考えよう。耳から入った情報を脳で消化し、行動にかえる訓練だ。回数を重ねると要領を得てくるだろう。

3.語られなかったことにも注意

私見なく公平に徹することはおそらく無理だ。話している内容が好ましくない場合などには、どうしても主題を避けて曖昧な言葉遣いでにごしてしまうことがある。上司の意見に反対するとき、プロジェクトの成果に満足していないとき、同僚のアイディアに同意できないときなど、自分や相手の言葉遣いを思い出してみてほしい。

聞き上手なリーダーなら、行間を読みながら、事実や要点を具体的にしていくスキルを身につけたい。心がけるだけでも、効果はあらわれるだろう。次に部下や上司と会話するとき、相手が語らなかったこと、避けたことは何かに注意してみよう。語ったことや言葉から予想される意味を書き出してみよう。これは感情知性(Emotional Intelligence)に関連した訓練で、良きリーダーを目指すのならぜひとも鍛えておきたい。

4.マンネリ対策

誰だって時間とともに行動がパターン化していく。慣れは安心につながるので精神的に重要だが、マンネリに陥ってしまうと業績やキャリアに支障が出始める。定期的にリフレッシュするよう心がけたい。たとえば、チームの席を定期的に変えるとチーム全体のマンネリを防ぎ、風通しをよくすることができるかもしれない。

5.心を開く

最後のステップは、新しい声に耳を傾けることだ。初めて出会った人はもちろん、すでに知っている人でもこれまで話さなかったことを話してみる。ステップ1のフィルタリング作業と矛盾するようだが、実は補完的なもので、目録を見直す作業と考えるといい。

違う部署やチームの人、受付の人など、顔は知っているがこれまでちゃんと話をしたことがなかった、という人がたくさんいるだろう。アイディアや意見を聞いてみると、意外な発見があるかもしれない。