お盆シーズンに突入し、夏休みの色合いが濃くなってきた今日この頃、魅力的なイベントが都内各地で開催されている。ここでは、8月下旬~9月初旬に会期が終了する展覧会の中から、動物、アニメ、先端技術などさまざまな分野の展覧会をまとめて紹介する。

猫たちの愛くるしい表情に癒やされる

動物写真家・岩合光昭が撮影した作品の中から、猫がテーマとなったものを集めた個展「岩合光昭写真展~ねこ~」。愛くるしい猫たちのベストショットに加え、若き日の岩合と共に暮らした猫「海ちゃん」、そして猫島として知られる田代島を撮影した「ハートのしっぽ」といった各シリーズから厳選した写真作品約240点が展示されている。

動物写真家・岩合光昭が撮り続けてきた猫の写真約240点を展示する「岩合光昭写真展~ねこ~」 (c)MITSUAKI IWAGO

会期は8月25日まで、開場時間は10:00~20:00(入場は19:30まで)。会場は渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホールA。入場料は一般800円、学生700円、中・高校生/65歳以降600円。同時期に東京都写真美術館で開催されている「岩合光昭写真展~ネコライオン~」(8月10日~10月20日)との共同割引キャンペーンが展開されているので、両展ともに制覇してみては。

天野喜孝×HYDEによる"天命と背徳"の作品群

イラストレーターの天野喜孝氏、そしてL'Arc~en~Ciel/VAMPSのヴォーカリスト・HYDE氏との夢のコラボレーションによる展覧会「天野喜孝×HYDE展 天命と背徳~NIPPON EVOLUTION~」では、天野がHYDEをモチーフに、"世界に羽ばたく二つの顔(天使と悪魔)を持つヒーロー"のアイコンを制作。イラストを中心にホログラム、フィギュア等100点を超える作品を展示する。

会期前のプレス発表会で公開されたライブペインティングの様子(左)と完成した作品(右)

会期は8月31日まで。会場は東京都・原宿のラフォーレミュージアム原宿。入場料は一般1,800円、小学生以下500円となっている。マイナビニュースでは、同展開幕前に開催されたプレス発表会のレポートを掲載している。

篠山紀信と金魚、メルセデス・ベンツが夢の共演

アート、デザイン、インテリアとアクアリウムを融合させたアクアリスト・木村英智が演出を手がけたさまざまなコンセプトの水槽に、約5,000匹もの金魚を展示するイベント「ECO EDO 日本橋 ダイナースクラブ アートアクアリウム 2013~江戸・金魚の涼~」。この催しで展示されている金魚を写真家・篠山紀信が撮影し、それをメルセデス・ベンツのマイクロコンパクトカーにラッピングした「篠山紀信×smart fortwo」が展示されている。

同展で展示されている金魚を篠山紀信が撮影したものをラッピングした特別生産車「篠山紀信×smart fortwo」

会期は9月23日までとなっており、このラッピングカーも会期中は通期で公開される。開場時間は11:00~23:30(最終入場23:00)。会場は東京都・日本橋の日本橋三井ホール(コレド室町5F/エントランスは4F)。入場料は大人1,000円、子供(小学生以下)600円、3歳以下無料。

人気アニメ「エヴァ」劇場版を含む原画を初公開

1990年代から現在に至るまで絶えず注目されているアニメ作品「エヴァンゲリオン」初の本格的な作品展「エヴァンゲリオン展」。総数1,300点を超える資料のうち、約300点のオリジナル原画(生原画)、最新作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の原画の展示は、この催しが初めてとなる。

同展のメインビジュアル

渚カヲルが描かれた「「:Q」C-0794 C-0808 C-0815 修正原画」

綾波レイのアップが印象的な「「:Q」C-1271 修正原画」

会期は8月26日まで、開場時間は10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は17:00閉場)。会場は東京都・松屋銀座8階 イベントスクエア。入場料は一般1,000円、高校・大学生700円、中学生以下無料。

スマホ越しに鑑賞するAR(拡張現実)の展覧会

携帯端末でAR技術を使った作品を鑑賞する展覧会「もの みる うごく AR美術館」。パネルや立方体に描かれた絵画に携帯端末をかざして鑑賞するもので、展示されている絵や写真やイラストを携帯端末のカメラを通して見てみると、イラストが動き出して物語のように見えたり、写真の花のつぼみが咲いたりする。

大石暁規《スマイル・ワールド》2013年

北村穣《モーメンツ・オブ・ブルーム》2013年

会期は9月1日まで(月曜、8月4日は休館)、開場時間は11:00~18:00。入場無料。作品体験用の端末は会場で貸し出しを行っている。