説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『auから届いた「スペシャルクーポン」、使うべき?』という質問に答えます。

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携帯電話会社は、ときおり優遇プラン付きのダイレクトメールを郵送してきます。発送先には一定の選定基準があるのか、ランダムなのかはわかりませんが、新機種購入や機種変更を検討しているのなら利用しない手はありません。

8月上旬、au版iPhone 5ユーザのもとにダイレクトメールが届きました。紙面には「iPadの購入やスマートフォンの機種変更に……」と書かれ、スマートフォンの機種変更用に5,250円の、タブレット(iPad mini/iPad Retina/AQUOS PAD SHT21)用に10,500円の割引クーポンが添付されています。TwitterとFacebookで情報収集したかぎりでは、昨年9月にau版iPhone 5を契約した利用者の大半に届いている模様です。クーポンの有効期限は2013年11月30日までとなっています。

iPhone 5ユーザにとって気になるのは、やはり機種変更用クーポンでしょう。そこには契約者名と対象電話番号が明記されていますから、家族や友人に譲ることも自分の2台目以降の端末に適用することもできませんが、今後発売される新機種の購入/機種変更に適用できると書かれているので、9月の発売が噂されている「次期iPhone」に利用できそうです。

ただし、クーポン利用でメリットがあるのは回線の状態や料金プランに不満がない利用者のみです。au/KDDIは4月と5月、数回にわたり4G LTE回線に通信/通話障害を起こしています。該当地域に住む利用者に対し通信料から700円を差し引く措置をとったことは、記憶に新しいところです。

このクーポンが本当におトクかどうかは、煎じ詰めれば「これから先もauの回線で過ごせるかどうか」の決断になります。もし次期iPhoneが800MHz帯LTEに対応するのであれば、最近続いたトラブルに目をつぶってauで継続、という利用者は少なくないことでしょう。しかし、800MHz帯LTEに対応しないのであれば……5,250円割引を見送ってでも、通話中にパケット通信できLTE回線網が拡大中のソフトバンクにMNPする利用者は増えそうです。

写真で解説

送られてきたクーポンを使って機種変更するかどうかの決断は、煎じ詰めれば「回線網への信頼感」になりそうです