iPhoneには、「iPhone 3GS」や「iPhone 4」といったモデル名とは別に「デバイスID」(識別名)が存在する。iPhone 3GSは「iPhone2,1」、iPhone 4は「iPhone3,1」、iPhone 4Sは「iPhone4,1」といったもので、開発者はともかく一般ユーザにはあまり知られていない。

このデバイスID、2013年8月現在流通しているiPhone 5には「iPhone5,1」と「iPhone5,2」の2種類がある。両者の差はわずかだが、モバイル回線方式や携帯電話会社の違いによる部分を含むため、開発者向けのシステムアップデータは分けて配布されている。もっとも、一般ユーザ向けのアップデータはシステム側で自動的に選択するため、違いを意識する必要はまったくないと言っていい。

違いの意味だが、「iPhone5,1」は米AT&TなどGSM方式の携帯電話会社向けに出荷されているモデルということが判明している。もうひとつの「iPhone5,2」は、GSM(ソフトバンクが採用)にくわえて米国Verizonやau/KDDIなどCDMA方式に対応するモデルだ。だから日本で販売されているiPhone 5は、「iPhone5,2」ということになる。

それでもこの時期気になるのは、次期iPhoneの情報だ。前述のルールを適用すれば、次期iPhoneは「iPhone6,1」や「iPhone6,2」になるはず。廉価版iPhone 5の噂が本当だとすると、「iPhone5,3」という線もありうる。このデバイスIDをたよりにWeb検索すると、知らなかった"噂話"を耳にすることができるかもしれない。

操作手順をカンタン解説

1 iOSデバイスのシステム情報を収集するアプリ『System Status』を使い、iPhone 5の情報をk確認したところ。デバイスIDに「iPhone5,2」と表示されていることがわかる

(提供:iPad iPhone Wire)