急な出張でロンドン行きが決まったけど現地でのネット接続環境の準備が出来ていない、そんな時に便利なのがロンドン交通局が提供しているWi-Fiサービスだ。スマートフォンでその場で料金の支払いも可能で、ロンドン市内を地下鉄で移動するときに活用できる。

1日約300円で使えるロンドン地下鉄のWi-Fiサービス

ロンドン市内と郊外をくまなく結ぶ"The Tube"ことロンドン地下鉄はロンドン交通局が運営している。駅の総数は270、総路線距離は402キロで、11の路線はそれぞれ色別に区別されており初めてロンドンを訪れた出張者や旅行者でも使いやすい。だが世界最古の地下鉄でもあるためか設備は古く、トンネルの断面積も小さい。そのため携帯電話のアンテナをトンネル内に設置する余裕もないのだろう。携帯電話の地下鉄内での利用に制限は無いものの、プラットホームも含め電波の届かない駅が多い。

150年もの歴史を誇るロンドン地下鉄。車両は更新されているが駅設備は古い

地下のホームでは携帯電話の電波が入らないことが多い

だが2012年7月のロンドンオリンピック開催時から主要な駅でWi-Fiが利用できるようになった。有料ではあるが、スマートフォンからもその場で申し込みができる。もちろん日本から持ち込んだスマートフォンでも利用可能だ。

サービスを運営しているのはVirgin Media社。利用可能な駅には「WiFi Zone」の案内が掲載されているが、あらかじめ自分の利用する駅が対応しているかなど、最新の対応状況は同社のWebページ「Tube stations with WiFi」で確認できる。

Wi-Fi利用な駅にはこのような表示がされている

スマートフォンからも直接利用できる

利用方法は、まずWi-Fiサービスを提供している駅でスマートフォンのWi-FiをONにして検索を行う。「Virgin Media WiFi」という名前のSSIDが見つかればそこに接続する。続けてWebブラウザを立ち上げれば自動的にVirgin Mediaのホームページに接続されるはずだ。「By WiFi PASS」のアイコンがあるのでそれをクリックし、次のページではメールアドレスとパスワードを入力して「Register」ボタンを押しユーザー登録を行う。