COMPUTEXが開催中に台湾・台北市で5日、ソニーはグローバルプレスイベントを開催し、超軽量薄型のUltrabook「VAIO Pro」など、VAIOノートの新製品群を発表した。詳細は追ってレポートするが、まずは速報版をお届けしたい。

ソニーが、COMPUTEXにあわせて台湾で会見を行うというのは、ちょっと珍しい。それだけチカラの入った新モデルということだろう

ソニー 業務執行役員 SVP, VAIO&Mobile事業本部長 赤羽良介氏が「VAIO Pro」を公開

VAIOの新たな製品ポートフォリオ。型番のアルファベットが廃止され、Duo、Tap、Pro、Fitの4ラインで展開する

VAIO Proは、ディスプレイサイズ別に13.3型(1920×1080ドット)の「VAIO Pro 13」と、11.6型(1920×1080ドット)の「VAIO Pro 11」をラインナップする。ともに薄型、軽量、長時間のバッテリーライフが特徴で、IntelのHaswellをベースとしたハードウェアに、Windows 8とタッチパネル液晶を搭載している。発売は多少の地域差はあるがワールドワイドで6月中とされ、日本国内向け含む価格等は現時点では未発表。

詳細なスペック等は、後日の地域別ローカル発表を待つことになりそうだが、重量はPro 13が1060グラム、Pro 11が870グラムと発表があった。天板と底部は新開発のカーボン素材を採用しており、軽量化と堅牢性に貢献している。一方でパームレスト等にはアルミ素材を用いており、全体的に高級感のある質感を演出している。バッテリ持続時間は標準バッテリで8時間以上で、別途底面にシートバッテリを追加することで倍以上に伸ばすこともできる。

VAIO Proの概要。とにかく薄くて軽い。しかしながら中身はHaswellとタッチパネルを搭載したフルWindows 8ノートだ

重量はタッチパネルモデルのPro 13で1060グラム、同タッチパネルのPro 11で870グラム

軽量堅牢なカーボン素材で挟み込み、パームレストなどにはアルミ素材も用いたスタイリッシュなデザイン

Pro 11に関しては、実機を触った感じだと、ちょうど過去に同社が発売したミニノート「VAIO X」に近い重さとサイズだ。VAIO XはIntel Atomベースの割り切った仕様であったが、ProはHaswell世代のIntel Coreベースであるため、性能は比べ物にならないだろう。なお、展示されていた実機では、CPUに省電力版Haswellである「Intel Core i7-4550U」を搭載していた。

「VAIO Pro 11」の出展実機

「Pro 13」と「Pro 11」を並べてみた

カラーはブラックのほか、シルバーも

「Pro 11」の各部の写真。まず右側面には、イヤホン、USB 3.0×2、HDMI出力

左側面にはACジャックと冷却用スリット

フロント部分は一見なにも無いが、下側にカバー付のSDカードスロット

リアはアルミ素材のヘキサシェルバー。中央に「SONY」ロゴも彫られている

トップ(左)とボトム(右)。デザインアクセントとして、底面側にもVAIOロゴが入る

ヒンジは、ディスプレイで開くことでキーボード面に角度をつけられる"足"の役割も兼ねる

ほか、ヒンジ部には内側に比較的豪華なスピーカーシステムを備えており、製品発表でも音質の良さをアピールしていた

「VAIO Pro 11」(黒い方)を「VAIO X」(金色の方)と比較してみた。薄さでは、全体的には似たような印象だが、フロントが薄くなるくさび形のProに対して、Xはフルフラットであるので、リアはXが薄いが、フロントはPro 11の方が薄かった。ディスプレイサイズはPro 11の方がやや大きいはず(Xは11.1インチ)だが、本体サイズではほぼ同じくらい

CPUはHaswell世代のCore i7、「Intel Core i7-4550U」を搭載

バッテリ駆動時間を倍増させるシートバッテリも用意する

シートバッテリは底面のコネクタに接続

装着すると写真のような感じになる

ほか本イベントでは、VAIO Duoの新型となる「VAIO Duo 13」も登場している。既存モデルのVAIO Duo 11とほぼ同等のサイズ、重量のボディながら、ディスプレイインチとバッテリライフをグレードアップしたコンバーチブルUltrabookだ。こちらもあわせて、追って詳報版としてレポートを掲載する。

Duo 11のグレードアップモデル、「VAIO Duo 13」も登場している。こちらは続報でレポートする