シャープが5月30日に発売する「AQUOS(アクオス) MX1」シリーズは、「スマホライフAQUOS」というサブネームが付けられた液晶テレビだ。MiracastやMHLに対応したスマートフォンを接続することで、スマートフォンの画面をMX1で表示することはもちろん、テレビの番組情報を使って、スマートフォン側で検索を行うといった連携も可能な製品だ。

「スマホライフAQUOS LC-24MX1」

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MHLに対応したスマートフォンは、比較的最近のモデルだ。MiracastにいたってはAndroid 4.2以降(一部のスマートフォンではそれ以前のバージョンでも利用できるが)で標準対応となっている規格だ。これら最新のスマートフォンと連携させることがスマホライフAQUOSの正しい使い方なのだろうが、世の中には、そんな最新モデルのユーザーばかりいるというわけではないだろう。ちなみに、筆者の使用しているスマートフォンのOSは、Android 2.2だ。もちろんMiracastにもMHLにも対応していない。こういったスマートフォンのユーザーでもMX1は使う価値があるのだろうか。

まずは基本的な製品概要をチェック

「MX1」シリーズには現在のところ、24V型のみしか存在していない。カラーはグリーン、ピンク、オレンジの3色が用意されている。お借りしたのはグレーのモデルだ。

まず、製品の概要を紹介しておこう。画面サイズは型番のとおり24V型だ。表示画素数は1,366×768ドットで、このサイズのテレビとしては標準的なところ。チューナーは、地上/BS/110度CSデジタル×1基。USB HDDへの録画機能も備えているが、シングルチューナーなので裏番組の録画は行えない。HDMI入力は2系統装備。それ以外に、コンポジットとD5の入力端子を1系統ずつ備えている。USBとネットワーク端子も1基ずつ装備。ブラウザなどの機能は装備していないが、このテレビの性格上、それはスマートフォンで行うということなのだろう。なお、DLNAのプレーヤー機能は装備している。

LC-24MX1の背面接続端子

ヘッドホン端子は左側面

他のテレビとの最大の違いがオーディオ部分だ。スピーカーは、φ52mmフルレンジとφ65mmサブウーファーによる2.1ch。これをドライブするアンプはデジタル方式で、実用最大出力は5W×2+10Wの計20Wだ。同社のデジタルアンプというと、1bitデジタルアンプが有名だが、残念ながらLC-24MX1に搭載されているデジタルアンプは1bitデジタルアンプではない。

製品を前面から見た写真だと、アンダースピーカータイプのテレビとそれほど差がないように見えるLC-24MX1だが、横から見てみると、そのスピーカーキャビネット部分の存在感がはっきりする。本体サイズはW638×D231×H495mm。スピーカーキャビネットは本体の横幅いっぱいのサイズだ。比較のために、LC-24MX1の前にクリエイティブメディアのBluetoothスピーカー「D80」を置いてみた。スピーカーキャビネットの容量は、LC-24MX1のほうが明らかに大きい。

存在感のあるスピーカーキャビネット

クリエイティブメディアのBluetoothスピーカー「D80」とのサイズ比較

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