SMAPの香取慎吾が主演を務めるフジテレビ系のドラマ『幽かな彼女』(毎週火曜22:00~22:54)が4月29日から放送をスタートした。小原中学校に赴任してきた教師・神山暁(香取慎吾)は、幽霊が見えてしまい、話すこともできてしまう霊感体質。そんな彼の前に、生前は熱血教師だった地縛霊・アカネ(杏)が現れる。教育者としての方針は真逆の2人。しかし、アカネの「死んでいる立場」からの助言に、暁も徐々に影響を受けはじめる。

暁は3年2組の担任として、時にアカネと言い争いをしつつもクラス内の数々の問題を解決していく。山場を迎える第8話(5月28日放送)で生徒のメインとなるのが、女子グループのリーダーでクラスのいじめを裏で牽引してきた京塚りさ。父は政治家で母はPTA会長。かつては国立大学の有名付属小学校に在籍していたりさだったが、そこで受けたいじめがきっかけで、今の彼女をいじめへと走らせている。

この京塚りさを演じているのが、現在15歳の山本舞香。鳥取美少女図鑑でモデルを務めたことがきっかけで2011年に現在の事務所にスカウトされ、同年、宮沢りえをはじめ数々の女優を輩出したことでも有名なリハウスガールの14代目に抜てきされる。同年7月クールのフジテレビ系ドラマ『それでも、生きてゆく』で女優デビューを果たすと、以後、NHK大河ドラマ『江 ~姫たちの戦国~』、TBS系『大奥~誕生~[有功・家光篇]』などの話題作に出演。その彼女が、体当たりで演じたのがこの京塚りさ。いじめのリーダーとして、視聴者に強烈なインパクトを与える彼女に、話を聞いた。

山本舞香
1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。B型。鳥取美少女図鑑でモデルを務めたことがきっかけとなり、現事務所にスカウトされる。2011年から14代目リハウスガール、ファッション誌『ニコラ』の専属モデルを務め、『それでも、生きてゆく』『江~姫たちの戦国~』『13歳のハローワーク』『心療中-in the Room-』など数多くのドラマに出演。SoftBank iPhone5 SMILE「出会い篇」のCMが話題に。

――まず、京塚りさという役柄についてどのように向き合いましたか。

最初に役柄を聞いた時は『こんなキャラやるの?』って思って(笑)。じわじわ、いじめていくんですよ。殴ったりとか一発で終わるようないじめじゃなくて。しかも、集団で。一人じゃやらないんです。親との関係での問題もあったりするんですけど、本当に現実的にも苦しくなりますし。終わってからの解放感がすごかったです(笑)。

――山本さんにとって、これまでにない役柄と作品だったわけですね。

すごく勉強になったドラマでした。木村プロデューサーが、撮影の時にずっとついててくれてたんですよ。行動原理を学ばせてくれました。りさがこういう行動をするのは、過去にある傷から、自分の気に食わない人をいじめていくんだって。木村プロデューサーはすごく熱心な方で、なんでもやっちゃうんですよ。ロケ現場の交通整理とか(笑)。あとは生徒もすごくまとめてくれるし。今まで何作品か出させてもらいましたけど、こんなに熱い方は初めてでした。

――作品もそうですけど、木村プロデューサーとの出会いも貴重でしたね。

木村さんは『江』(大河ドラマ)の時から気にかけてくださったみたいで、この役をやらせたいって思ってくれていたらしいんです。クランクアップしてから聞きました。最初に聞いてたら、きっとプレッシャーになってたと思います。2年くらいかけて、やっとこのドラマで一緒にお仕事ができました。

――そういう期待もあって、演じきったこの役柄。いじめのシーンも壮絶です。

ここまで精神的につらい役も初めてでしたし。本当に今までにない感じでした。ここまでやるかっていうくらい。私はこの役で2回人にビンタされました(笑)。本気のビンタです。オンエアでは1人1回ずつですけど、撮影では何度もビンタされてますから(笑)。……続きを読む。