消費電力測定(グラフ132・133)

いよいよ最後は消費電力である。まずグラフ132が3DMarkでFire StrikeのExtreme Profileをデモ込みで実行した時の実効消費電力変動をプロットしたものである。GeForce GTX 780のものは? というと、まず70秒位まではGeForce GTX TITANとそれほど差は無いが、そこからちょっと(50Wほど)落ちている。

この傾向はその後も続いており、あるシーンに入ると最初はGeForce GTX TITANと変わらないが、その後50Wほど落ちてシーンの最後まで継続、というパターンになる。この結果としてデモシーンにおける平均消費電力はGeForce GTX TITANと比べて30W以上少なく収まっている(グラフ133)。

消費電力差、つまり実際にフル稼働時のGPU(+CPU)の消費電力の増分は194Wほどに収まっており、高いといえば高いものの常識的な範囲というべきか。もちろん連続稼動を前提にすると、それなりの電源(NVIDIAによれば出力600W以上の電源を推奨だそうである)と冷却システムは必要だが、GeForce GTX TITANほど神経質にならなくても良いという程度とみなせる。

次のページ:考察とまとめ