韓国Samsung Electronicsの最新フラッグシップ端末「GALAXY S4 SC-04E」の日本発売が発表となった。海外ではすでに2013年4月末から順次各国で販売がはじまっているが、日本向けにはグローバルモデルと同じBlack Mist、White Frostに加え、ドコモ専用となるBlue Arcticの3色が発売されるとのこと。

ハードウェアとソフトウェアの両方が大きくしたGALAXY S4は、スペックが高いだけではなく使いやすい製品としても高い完成度を誇る。アクセサリも様々なものが発売される予定だが、中でも便利なものがフリップ式のボディーカバーだ。Samsung純正のフリップカバーは電池カバーと一体化しており、装着しても本体の厚みがほとんど変わらないという特徴もある。GALAXY SIIIやGALAXY Note II用のフリップカバーも海外では人気が高く、日本ではGALAXY Noteにセットされていた試供品を使ってみた人も多いだろう。

GALAXY Note II用のフリップカバー

電池カバーと一体化しているため本体が厚くならない

このフリップカバーは今では他メーカーのスマホ用にも類似商品が出ており、今や各国で流行のスタイルになっている。最近のスマホはディスプレイサイズが大型化しており、従来からある本体背面だけを覆うカバーや、側面を保護するフレーム式のケースよりも、画面が保護でき手帳のようなスタイルで持ち運べるフリップカバーのほうが使いやすいのだろう。また閉じたままでも通話できることから、女性にとってはディスプレイ表面に顔をつけなくても通話ができるというメリットもある。

GALAXY S4用のフリップカバーは7色が用意され、本体発売と同時に各国でも販売が始まっている。今回は新しいタイプのフリップカバーも発売されており、それがカバー部分に小窓がついた「S View Cover」である。

フリップカバーは便利な反面、閉じた状態では画面を見ることができず、着信時はフリップを開く必要があった。ところがこのS View Coverは、フリップを開かずとも小窓部分から時刻や電池残量表示などを見ることができるのである。閉じた状態では小窓以外の部分の表示は消灯したままなので余計な電力も使わない。これは一部分だけを表示できる有機ELディスプレイの特性を大きく活かした機能でもある。

GALAXY S4用のフリップカバーは7色

小窓のついたS View Coverも発売される

小窓にあわせて時刻や電池残量などが表示される

フリップを少しあけてみると、小窓以外の部分は消灯しているのがわかる

また電話の着信時には相手の電話番号と、受信及び切断アイコンが表示される。つまりS View Coverを閉じたまま電話を受けそのまま通話することもできるし、不要な電話であれば着信を切ることもできるわけだ。机の上にGALAXY S4を置いているときでもそのまま着信操作が可能であるし、マナーモード時も小窓に着信表示が出るので電話を受け損なう心配も無いだろう。

フリップカバーに小窓をつけただけではなく、その小窓にあわせた専用の情報表示を行うことで、S View Coverはサブディスプレイのような使い方もできるのである。今後この小窓を使った新たな表示機能なども開発されるかもしれない。海外では標準のフリップカバーよりもこのS View Coverのほうが人気が高く、本体発売と同時に品切れになる色が出ているケースもあるそうだ。日本での発売も当然予定されているだろうから、SC-04Eを購入予定の人はこのS View Coverの同時購入も検討してみてはいかがだろうか?

電話がかかってくると小窓部分に着信/切断ボタンが表示される

もちろんフリップを開けば標準のホーム画面になる