スターバックス コーヒー ジャパンは5月11日、東京・目黒に「スターバックス コーヒー 目黒店」をオープンした。同社は3月18日に本社を同地に移転しており、今回の目黒店は新本社ビル1階に出店される。

スターバックス コーヒー 目黒店

同社は2013年中に日本の店舗数が1,000店舗を超えることを発表。イノベーションの年として「次の成長に向けて新しいチャレンジをしていく」(スターバックス コーヒー ジャパン 代表取締役最高経営責任者 関根純氏)という。アート展示や催し物を行う「銀座マロニエ通り店」などの特別ストアや、ドライブスルー店舗、公園内店舗など、立地に合わせ、多彩な店舗形態で出店している。 目黒店は、日本の建築や庭園からヒントを得た「一期一会」の精神、日本のおもてなしの心が息づく店舗となっているという。

まるで日本の庭園のようなつくり

実際の店舗は、入口から見えるディスプレイゾーンのスクリーンは障子のイメージ、商品棚には組子細工の麻模様があしらわれるなど、日本の伝統を活かしたデザインが随所に見てとれる。

商品棚の下部は組子細工。「成長が早い」ことから麻の模様に

日本の茶室からヒントを得た違い棚

ドリンクが生み出される”Bar”は茶室からデザインのヒントを得ているとのことで、壁には違い棚が! カウンター近くでは、日本で9店舗しか導入されていない抽出マシン「クローバー」が輝いている。こちらは世界の希少なコーヒー豆だけを扱うブランド「スターバックス リザーブ」(価格は520円~560円 / 豆の種類により変動)の注文で楽しむことができる。

世界の希少な豆だけを扱うブランド「スターバックス リザーブ」専用マシン「クローバー」が活躍している

クローバーの脇を見ると、カウンター席が設置されている。こちらでは、バリスタと会話をしながらコーヒー豆を選んだり、コーヒーを飲んだりすることができるという。このスペースだけ見ていると、”街の純喫茶”といった雰囲気だ。

ストーリーが楽しめるアートに、バラエティに富んだ客席

廃棄される木材を使った味のある壁、コーヒー抽出後の豆かすと間伐材を混ぜて作ったテーブルボードなど、環境への取り組みにも力を入れていることが感じられる。奥へ進んでいくと麻袋を使ったアートワークがひときわ目立つ。メキシコのコーヒーの木に集まる鳥「ケツァール」がコーヒー豆を得て元気になるというストーリーを表しているそうだ。

店の最奥にあるアートワーク。横の木の絵柄が行きと帰りで変わるという楽しみも

奥のソファ席にあるクッションには手縫いの刺繍が施され、壁のアートとつながっているというこだわりよう。アーティスト自身がクッションカバーに縫いつけたという一点ものだ。他にはビジネス街ということもあり、ユニークなデザインで1人客も適度にプライバシーを確保できる席、コンセントを使用できるカウンター席やボックスシートなど、バラエティに富んだ客席配置となっている。

プレス向けプレビューの前夜までアーティストが縫っていたというソファカバー

4人が背中合わせで座れるユニークな席。1人利用でも適度なプライベート感がある

目黒店限定マグで、限定のラテを楽しんで

目黒店限定マグ4種

この目黒店の限定商品が「炭彩マグ」(AROMA 380ml 2,800円 / BODY 400ml 2,800円)「白彩ラテマグ」(320ml 1,600円 / 390ml 1,800円)。

「ダブル トール クラシックラテ」(480円、トールサイズのみ)

錫のような見た目の窯焼きの炭彩マグは、通常のマグよりもコーヒーの香りが際立って感じられる仕上がり。滑らかな肌触りで手の平にすいつくようなフォルムの白彩ラテマグは、カフェオレボウルのように両手で包んで持ちたくなるデザインで、ほっこりとする。

目黒店限定メニュー「ダブル トール クラシックラテ」(480円、トールサイズのみ)のホットは白彩ラテマグで提供されるので、ぜひ注文して試してほしい。きめ細かなミルクフォームにほんのりきかせたシロップの甘み、ダブルショットのエスプレッソの味わいといった三位一体のおいしさを楽しめるはずだ。また、同店ではコーヒーの豊富な知識と経験豊かなバリスタである証のブラックエプロンを着用したバリスタが常駐。

個性あふれる店舗デザイン、カウンターでのバリスタとの心地良い会話、限定コーヒー。明らかに他のスターバックス店舗とは違う魅力が詰まった新店舗、行ってみる価値はありそうだ。