説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「システムの「バージョンアップ」で「6.X.X」は何を意味する?」という質問に答えます。

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iPhoneを利用していると、ときどきシステム(iOS)の更新を促されることがあります。これは「システムアップデート」や「ファームウェアアップデート」などと呼ばれる機能で、インターネット経由でダウンロードしたデータをiPhoneに適用し、iOSを最新の状態にします。

iOSの場合、バージョンはピリオドで区切られた3桁の数値で管理され、システムアップデートを実行するとその数値が上がります。たとえば、現在のバージョンが「6.0」だとすると、実行後には「6.0.1」になります。「6.0.1」のときにバージョンアップすると「6.0.2」です。

3桁目の数値が上がるときは、変更の規模は小さいものです。不具合(バグ)の修正が目的という場合が多く、システムの大幅な機能向上は伴いません。だから「マイナーバージョンアップ」などと呼ばれることもあります。

システムの内容が大幅に変わるときはバージョン番号がスキップされるときもあります。先ほどの例でいえば、「6.0.1」や「6.0.2」にならず、一足飛びに2桁目が上がり「6.1」や「6.2」となるときです。これもマイナーバージョンアップに含まれますが、3桁目が上がる場合と比べ大規模な機能変更/追加が行われます。

外観が大きく変わるなど、システムにより大規模な変更が行われるときは、バージョン番号の1桁目が上がります。これは「メジャーアップデート」と呼ばれ、「iOS 5.X.X」から「iOS 6.0」に、「iOS 6.X.X」から「iOS 7」になるときが該当します。Appleはここしばらく、iOSを年1回の間隔でメジャーアップデートしていますから、2013年中に「iOS 7」が登場する可能性は高いといえます。

システムのバージョンアップは、Appleが必要と判断したときに行われます。適用していないシステムアップデートがある場合は、「設定」のアイコンにバッジ(赤丸)が付いて警告されるので、時間に余裕があるときに実行しましょう。

写真で解説

未適用のシステムアップデートがある場合、「設定」のアイコンにバッジが表示されます

システムのバージョンは「設定」アプリ→「一般」→「情報」の順にタップすると確認できます