4月28日に千葉県・幕張メッセで行われたニコニコ動画のあらゆるカテゴリを網羅したユーザー主体の超巨大フェスイベント「ニコニコ超会議2」に、自由民主党・石破茂幹事長が登場した。

「ニコニコ超会議2」に自由民主党・石破茂幹事長が登場

石破幹事長は、事前の告知どおりに、今回のイベントメニューとしてフードコートで販売されている「しげる亭特製カレー」のカウンターに立ち、来場者に直接手渡しでこだわりのカレーを販売。続いて、自民党ブースに設置された街宣車「あさかぜ」で演説を行い、陸上自衛隊ブースに設置された最新鋭の「10式戦車」に足を運ぶなど、来場者とのコミュニケーションを積極的に行っていた。本記事では関連写真とともに、行われた演説の内容を紹介しておきたい。(以下は、石破幹事長の演説全文)

石破幹事長:ようこそお越しをいただきました。ありがとうございます。今日は何の日でしょうか? ご存知かと思いますが、今日は日本が主権を回復した、国際社会に復帰をした、サンフランシスコ条約を発行した、その主権回復の日から61年が経ちました。11時から天皇皇后両陛下に対して主権回復の式典を行いました。もちろん61年前のその日に沖縄、奄美、小笠原など日本には戻ってきていませんでした。

国が独立するってどういうことなのか。国家の主権ってどういうことなのか。今朝のテレビで私は言いましたけど、なんで自衛隊を憲法にきちんと位置付け、軍と書かなきゃいけないのか。それは日本の独立を守る組織がきちんと憲法に書いていない。それはおかしいんじゃないのか、という問題提起を我々自民党はしています。

自民党が政権に戻ったのは、単に権力に戻ることが目的なのではない。それはあくまで手段です。私たちは政権に戻って何をしようとしているのか。国民の価値にふさわしい、そういう国作りをするために私たちは政権に戻りました。自民党ってなにをするための政党なのか、よくわからない人が多かったでしょ。自民党もいつの間にか権力に一番近いことが自己目的になってしまっていたんじゃないかと。

街宣車「あさかぜ」で演説を行った石破幹事長

「しげる亭特製カレー」のカウンターに立ち、来場者に直接手渡しでこだわりのカレーを販売

(小池百合子)広報本部長から話があったように、野党の間に自民党は変わりました。これから先、今日もいろんなことでカレーを売ったり――まだ残ってると思うよ? あるいはトークショーをやったり、本当にみなさん方が「なんか自民党って感じ悪いよね。お高く止まって威張ってるよね、近寄りにくいよね」そういうイメージはどうか取り払っていただいて、一緒にやろうよ自民党。安倍さんと一緒にやろうよ自民党。みんなで一緒にやろうよ自民党。そういう気持ちを持っていただくために、こういうことを使わせていただいています。

このあさかぜという車は高いのよ。(周囲に)いくらしたっけ? たぶん3,000万ぐらいするんだわ。改造費かかるんだわ。この後ろの部分の改造が高いのよ。ですけどもこの上に乗って演説するというのはなかなか度胸がいります。でも日本の国の主権者は国民ひとりひとりです。憲法を変えられるのも国民ひとりひとり。「政治家だけだよね」と言うけど政治家を選んでるのも国民のみなさん。もし「まだまだダメだな」と思ったら、みなさん自民党の応援団になってもらって、この車にも乗ってもらって、誰が何を言ったら、誰が何を言ってもわかってくれないか、何を言ったらヤジが飛んでくるだろうか、そういうのを体験するのがとても大事なことだと思っています。今日はみなさんありがとうございました。一日どうぞ楽しんでいってください。