「ニコニコ超会議2」の鉄道企画「超鉄道エリア」で27日、「公開解体買付けショーその1 新幹線はじめました」が開催された。JR東日本の全面協力の下、新幹線200系・E1系の車両部品が限定販売され、EF81形のナンバープレートのオークションも行われた。

「公開解体買付けショー」初日は新幹線200系とE1系が対象車両に

E1系&200系の連結された姿に会場騒然!

同企画は昨年に続いての開催で、対象となる車両も新幹線へとグレードアップ。「超鉄道エリア」のプロデュースを手がけた向谷実氏、ホリプロ所属のアナウンサー・久野知美さんが進行を務め、ゲストにSUPER BELL"Zの野月貴弘氏、ホリプロマネージャーの南田裕介氏が参加。幕張メッセの会場と宮城県の新幹線総合車両センターを中継で結び、現地での車両部品の紹介と価格交渉は横尾真梨子さん(音楽館)が担当した。

先頭車同士を連結したE1系と200系の姿がスクリーンに映されると、会場中からどよめきが。「これは革命的! 場内大興奮ですよ」と向谷氏も驚いていた。車両部品の販売はE1系の次に200系の順で実施。ともに運転席・客室・車外のパーツが切り出され、即売された。

今年も横尾真梨子さんが中継を担当。連結されたE1系と200系の姿に会場騒然!

最初に紹介されたのはE1系の運転台椅子。早速、多くの購入希望があり、「ざっと見た感じ、50枚くらい入っているかも」と向谷氏は話していた。抽選を行い、「103番」と当選者の番号を読み上げると、「103系! たくさん量産しているだけに強いですね~」と、すかさず南田氏から鉄道ファンらしいコメントが入った。

グリーン車の座席が登場すると、「これ欲しい! 社長室にこういうのを置きたいんですよ」「会社の会議室が全部グリーン席だったらすごい。お客さん来たら全部見積り通っちゃうかも(笑)」と向谷氏。タイフォンの紹介では、野月氏と南田氏がそろってE1系のタイフォンを気に入った様子で、音色を真似し続ける場面もあった。

200系の「JNR」マークに向谷氏らも興奮

E1系に続いて200系へ。国鉄時代に製造され、この4月に引退したばかりの200系最後の車両・K47編成が「公開解体」の対象となった。運転席では圧力計や電圧計がその場で外され、そのたびに会場中から歓声が上がった。

南田氏はメガホンの当選者が58番とわかると、「伝統的な数字! キハ(58)もOK。EF(58)もOK」と発言。これに野月氏も反応し、「C(58)もOK。『58』は多いですね~」。非常灯には「JNR」のロゴがあり、「出ました! 日本国有鉄道」「国鉄やん!」「かっこいい!」と向谷氏らも興奮した様子だった。非常灯の購入を希望する参加者も多く、当選者のうち1人は400番で、それを知った南田氏・野月氏は、「つばさ!」と声をそろえた。

その他にも、「東急車輛」(現在の総合車両製作所)と刻まれた楕円車籍銘板や、車体前面の連結器カバー、「K47」が入った乗務員室扉窓など、貴重な部品が即売されていった。連結器カバーの裏側に「光前頭覆」とあり、「東海道新幹線開業当時、この中はライトが入って光っていたため、『光前頭』の名前で呼んでいました」と説明を受ける場面もあった。

E1系と200系の車両部品が次々に切り出され、即売されていった

今回即売された車両部品は1万円以下のものも多く、しかも前回と同様、すべてにおいて価格は送料・梱包料込み。破格ともいえる設定に、ニコ生の視聴者からも、「やっすううう」「お買い得」「ミノルノミクス発動」などの書き込みが見られた。なお、車両部品の到着に関して、E1系は5月中旬から下旬、200系は5月下旬以降になる可能性があるとのこと。

EF81形57号機のナンバープレートがオークションに

この日は新幹線の車両部品の即売だけでなく、「公開解体買付けショー」初となるオークションも行われた。対象となったのはEF81形57号機のナンバープレートだ。

JR東日本から提供されたEF81形57号機のナンバープレートをめぐり、オークションを行うことに

EF81形57号機は国鉄時代に製造された交直流電気機関車で、酒田機関区や長岡機関区などを経てJR東日本の田端運転所に所属。2010年に運用から外れ、廃車になったという。会場のスクリーンには、寝台特急「あけぼの」のヘッドマークを掲げた現役時代の写真も映し出された。同機関車のナンバープレートのオークションは10万円からスタート。参加者の声で価格は競り上がり、最終的には46万円で落札された。

今年の「公開解体買付けショー」は、初日から500名以上が参加する大盛況となった。同企画は2日目も13時より開催予定で、京阪電気鉄道の旧3000特急車が「公開解体」の対象車両となる。当日は自民党幹事長の石破茂氏が視察に訪れ、即売会やトークショーに参加。鉄道ファンとの交流を図る予定とのことだ。

「公開解体買付けショー」新幹線E1系の販売部品リスト

販売部品名 価格 セット数
運転台椅子 2万5,000円 1
運転台補助椅子 2万5,000円 1
運転席後部銘板 7,000円 1
緊急ブレーキスイッチ・制御増幅器セット 1万円 2
非常灯 3,000円 2
客室座席2人用グリーン座席(オットマン付) 5万円 2
客室座席1人用グリーン座席(オットマン付) 3万5,000円 1
客室座席1人用普通座席 2万円 1
オットマン 脚置き 5,000円 1
椅子座面2個セット 3,000円 4
広告枠(車内案内図) 3,000円 4
前照灯 2万円 2
タイフォン2本セット 2万5,000円 2
楕円車籍銘板2枚セット 8,000円 2
外板切抜き板(MAX) 5万円 1

「公開解体買付けショー」新幹線200系の販売部品リスト

販売部品名 価格 セット数
圧力計 1万円 1
電圧計 1万円 1
列車番号設定器 1万円 1
制御増幅器 7,000円 3
メガホン 3,000円 1
非常灯 3,000円 3
車内案内表示器 5,000円 1
広告枠(車内案内図) 3,000円 4
車掌椅子 1万6,000円 1
楕円車籍銘板(JR東日本・東急車輛) 8,000円 1
前照灯 2万円 2
連結器カバー 5万円 1
車体切抜き板(車両番号) 7万円 2
乗務員室扉窓 2万5,000円 2