ソニーモバイルコミニュケーションズの最新スマートフォン「Xperia Z」は、カメラ機能を重視した製品だ。今回は、Xperia Zのカメラの実力を検証していきたい。

Xperia Z。本稿で使用しているのはグローバルモデルとなる

サイバーショット並の機能を備えたカメラ機能

Xperia Zのカメラは、有効画素数1,310万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を採用する。同センサーでは、新たに動画撮影時のHDR撮影が可能になっているが、従来のXperiaシリーズに採用されている裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」と違いはないようだ。

Xperia Zには、カメラ用のハードウェアボタンが用意されていないため、アプリアイコンをタッチしてカメラを起動する。起動時間は5秒程度で、最近のスマートフォンカメラとしては長めだ。いったん起動した後の動作は速く、シャッターボタンを押した後の反応などのに不満は感じない。

カメラの起動画面

カメラを起動した後は、基本的な撮影は「プレミアムおまかせオート」で行い、シーンに応じて通常の撮影モードを利用するといいだろう。

プレミアムおまかせオートは、ソニーのデジタルカメラ「サイバーショット(Cyber-shot)」で使われている機能で、カメラ本体が撮影状況を認識し、最適な撮影設定にしてくれるというもの。

プレミアムおまかせオートなどのシーンモードを選択できる

最新のサイバーショットでは、11種類のシーンと4種類の撮影状況を組み合わせて、最大44パターンの中からシーンを認識できるほか、動体の検出や連写合成によるノイズ低減、逆光補正などの機能を搭載する。

Xperia Zの場合は、12種類のシーンと3種類の撮影状況を認識し、最大で36パターンのシーンを認識してくれる。連写合成では、1回の撮影で2枚の写真を撮って合成する「逆光補正HDR」と4枚の画像を撮って合成する「ノイズリダクション」の2種類が選択できる。

Xperia Z本体を横にして構え、右側にあるシャッターボタンを押すと静止画撮影が行える。撮影画面では、タッチ操作で任意の場所にオートフォーカス(AF)を合わせられるほか、シャッターを切ることもできる。このほか、シャッターボタンの下に設置されたボタンから動画撮影モードに切り替えることも可能。

画面タッチでその場所にAF合わせが可能

設定の「タッチ撮影」を選択すると、タッチした場所にAFを合わせてそのまま撮影する

画面左側には、「モード」「フラッシュ」「設定」の各アイコンが用意されており、ここから各種設定が可能。

モードボタンを押すと、「プレミアムおまかせオート」「ノーマル」「ビデオカメラ」「連写」「ピクチャーエフェクト」「スイングパノラマ」「シーンセレクション」「フロントカメラ」「フロントビデオカメラ」の各項目が表示され、モード変更ができる。

プレミアムおまかせオートの設定は限られている

設定画面。海外モデルなのでシャッター音のオンオフが可能になっている

ノーマルモードだと、露出やHDRの設定が可能になる

設定画面。ホワイトバランスやISO感度はここから設定する

さらに下にスクロールすると、プレミアムおまかせオート都同じ設定項目もある

この設定画面で項目を長押しすると、メイン画面のアイコンと入れ替えが出来る

「ビデオカメラ」のシーンモード

設定画面。解像度やビデオHDRの設定が可能

そのほか、シーンモードやカメラを上下左右に振るだけでパノラマ写真が撮影できるスイングパノラマなどのモードが用意されている。