今や小学生でも、インターネットを使って調べ物や宿題をするのは当たり前となっている。そんな中、にわかに注目されているのが電子辞書だ。検索性の高さやサウンド機能、動画再生などデジタルの利点を生かしつつ、情報の不確かさや有害コンテンツといったインターネットが持つ危険性も回避できる。そのうえ操作が直観的で持ち運びもラク。まさに、子どもたちの勉強を補助するツールとして理想的、というわけだ。

今回は、宿題中の夕野ちゃん(この春から小学4年生)に、カシオの電子辞書「エクスワード」シリーズの小学生モデル「XD-N2800」(以下、N2800)を使ってみてもらった。小学校では、電子辞書は使ったことがないという夕野ちゃんだが、どことなくポータブルゲーム機を思わせる外観も手伝って、使うこと自体に戸惑いや抵抗感はまったく感じないようだ。

「XD-N2800」は小学生向けの電子辞書。使いやすいデュアルスクリーンを備え、どちらもタッチパネルを採用している。小学生モデルだけの可愛いパネルデザインも人気のポイント

この春から小学4年生になった夕野ちゃん。電子辞書を使うのは初めて

今日の宿題は3年生の国語の復習。…なのだけれど、夕野ちゃん、どうやら漢字の問題で行き詰まっている様子。「としょかん、の"かん"、って難しい字なんだよね…。」

確かに、ちょっと画数が多いので、難問かもしれないね。じゃあ、N2800で調べてみよう。

N2800を開けると、あっという間に画面が起動。これには夕野ちゃんもビックリ。ファンクションキーの「かんたんサーチ」を押すと、文字入力画面に切り替わった。ローマ字も「なんとなく」分かるという夕野ちゃんだが、ここは確実性をとって(笑)「日本語」を選択。「どのボタンで決定?」

それは指で直接タッチすればいいんだよ、と教えてあげると、またも驚く夕野ちゃん。「上のスクリーンもタッチできるの? すごいね!」

「かんたんサーチ」は、調べたい内容に応じてさまざまな検索方法を選択できる。指でタッチして操作できるのもいい!

手書き入力で「としょかん」と入力。文字を認識するごとに、画面に検索結果の候補が表示されていく

比較対象が完全にゲーム機であることに思わず笑ってしまうが、それがリアルな子ども視点なのだろう(とあるメジャーな国内ポータブルゲーム機は、上下2画面の下画面のみタッチ対応)。

続いて画面左の「入力」をタッチすると、画面に手書き入力の窓が表示された。ここに「と し ょ か ん」と書き、「認識」ボタンをタッチ。すると、画面に候補が表示された。

「あぁ、そうそう、こういう字だ! ねぇ、これ、もっと大きくならないの?」

そんなときは、下画面の窓から「ズーム」をタッチしてごらん。

「あっ、大きくなった! これならよく分かる!」

ズーム表示で、画数の多い漢字もしっかりと確認できる

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