iOS 6で追加された「おやすみモード」。スイッチをオンにしてスリープ状態にすれば、以降かかってくる電話やプッシュ通知を無視してくれる。ところ構わずかかってくる電話、SNSのメッセージなどから安眠を守ってくれる新機能だ。

そんなありがたい「おやすみモード」だが、ひとつ困ったことが。『リマインダー』などの個人的に使うアプリまで通知機能を制限されてしまい、期待した動作を果たしてくれないのだ。リマインダーは「○○に電話」などといったことを知らせてくれる備忘録帳的アプリだが、通知してくれないことにはメリットが半減してしまう。

ところで、iOSのプッシュ通知には2つの種類がある。ひとつは「リモート通知」で、インターネット経由で送信されてくる小さいデータのこと。もうひとつの「ローカル通知」は、リモート通知と同等の機能を1台のデバイス上で実現するもので、インターネット回線は経由しない。リマインダーは、後者のローカル通知により情報を知らせてくれる。

ということは、「機内モード」をオンにして電話とインターネット回線を無効化すれば、かかってくる電話とリモート通知を遮断しつつ、ローカル通知を活かすことができる。「おやすみモード」のように、時間の指定や着信許可の設定といった便利機能はないものの、「電話とSNSから解放されつつ個人のスケジュール管理をしっかり行う」ことが可能になるのだ。ただし、その間はWebやメールも利用できなくなるので、念のため。

操作手順をカンタン解説

1 「おやすみモード」を有効にしていると、「リマインダー」のようなリモート通知を行うアプリの情報まで遮断されてしまう。結果として、せっかくのリマインダー情報も、自分でロック解除してはじめて(時間遅れで)気付くことになる

2 Webやメールを利用できなくてもかまわなければ、「設定」で「機内モード」スイッチを有効にすれば、電話とリモート通知を遮断しつつローカル通知は生かすことができる

3 機内モードがオンのときリマインダーの通知時刻が到来したところ、期待どおりロック画面にメッセージが表示され効果音も鳴った

4 『機内モードがオンで携帯電話/インターネット回線とも不通の状態でも、リモート通知は有効に動作する。このとおり、通知センターにも表示される

(提供:iPad iPhone Wire)