大人気のパンケーキと言えばハワイスタイルが定番。最近ではアメリカ本土からの専門店も日本に上陸している。そんな中「オセアニアスタイル」を掲げたパンケーキの店が今年1月、東京・町田にオープンした。町田駅から徒歩1分の場所にある「ラテグラフィック」だ。同店で使うコーヒー豆は、ニュージーランドの老舗ブランド「オールプレス」のもので、国内初のオールプレス社のラテアートが楽しめる店でもある。

45坪・75席の店内。テーブル席やソファ席などで構成されており、若者や主婦、仕事の打ち合わせ中のサラリーマンでにぎわっている。天井の高さが4mと開放的なので、ゆったりと落ち着ける

オールプレス社のコーヒー豆を使っているカフェとしては国内初という。ニュージーランドでは多くのトップカフェが同社の焙煎豆を使用しているとのこと

オセアニア地域で最も有名というトップロースター「オールプレス」。同店ではオールプレス社から空輸されてくる上質な豆を使用しているだけでなく、現地からバリスタを招へいして、最高品質のスペシャルティコーヒーを提供している。エスプレッソにきめ細やかなスチームミルクを注ぐ「フラットホワイト」(480円)は、オーストラリアやニュージーランドで親しまれているコーヒーの飲み方でもある。

ふわふわ食感のパンケーキ

人気のパンケーキは「フレッシュベリーズ」(880円)、「シトラスフルーツ」(880円)など3種類を用意。「ふわふわの食感にするために、パンケーキの生地にはメレンゲをたっぷり加えています。時間がたつとメレンゲがしぼんでしまうので、専用の機械をずっと回しながら作っています」と同店の広報担当・田中知亜樹氏。甘さは控えめで、ボリュームたっぷりなのだが食べ飽きない。

オールプレス社からは日系ニュージーランド人のバリスタが技術を伝授しに来日

「バナナ&ウォールナッツ」(880円)は、パンケーキの上にバナナやヨーグルト、クルミ、バニラアイスがのせられ、メープルハニーがかけてある

パンケーキ以外のフードもオセアニアスタイル。「ベジタリアンが多いオセアニアでは野菜をたっぷり摂って、朝食をしっかりゆったりと楽しむ食習慣があります。それを表現するために、天井4mほどの店内には全面ガラス張りの壁も用意しました。朝8時30分から営業しておりますが、朝日が差し込む中で健康的な朝食が食べられるようにしました」。

野菜をたっぷり使った「スモークサーモンとルッコラのマリネ」(780円)や「厚切りベーコンとロメインレタスのシーザーサラダ」(780円)のほかに、トースト・ソーセージ・スクランブルエッグ・野菜などをバランスよく盛り合わせたオーストラリアの朝食の定番「ビッグブレッキー」(980円)などもそろえる。どれもボリューム満点なのだが、バランスが非常によくて意外とヘルシー感がある。

トーストやソーセージ、スクランブルエッグが盛り込まれた「ビッグブレッキー」(980円)には、フレッシュトマトやガーリック味のマッシュルームなども盛られている。手作りのBBQソースが味の決め手

他にも「Berry×Berry フレンチトースト」(880円)や「ガトーショコラ」(580円)、「ベイクドチーズケーキ」(580円)といったスイーツも充実。ちなみに同店の内装デザインを手がけたのは東京・六本木の「TSUTAYA」なども手がけたことで知られる建築家・窪田茂氏のデザイン事務所。青山や麻布にあるような洗練されたカフェを町田で楽しめるようになったと地元の若者などに注目されているこちらカフェ。あなたもこの機会にオセアニアスタイルの朝食を満喫しては?

不思議なボトル瓶に入った「アイスチョコレート」(480円)は、自分でシャカシャカ振ってから飲むスタイル。スイーツ感覚の楽しいオリジナルドリンク