米Dropboxは4月15日(現地時間)、iPhone向けメールアプリ「Mailbox」をアップデートし、バージョン1.2.0を公開した。対応OSはiOS 6.0以降で、AppStoreからインストールおよびアップデートが可能。

バージョンアップしたiPhone向けメールアプリ「Mailbox」

Mailboxは、Gmail専用のクライアントアプリで、スワイプで簡単にメールを管理できる操作性や、あとで読みたいメールを指定日時などに通知してくれるスヌーズ機能が特徴。2013年2月のリリース直後から非常に高い人気を集め、さらにわずか1カ月後にDropboxによる買収が発表されたことでも多くの注目を浴びた。

あとで読みたいメールを指定日時などに通知する機能を利用できる

Mailboxの受信トレイなどのメニュー画面

同年3月にDropboxに買収されてから初めてのアップデートとなり、スヌーズ機能に改良が加えられたほか、複数のメールを一括でスワイプすることが可能となっている。そのほか、メールの名前部分をダブルタップするとメールアドレスが表示されるといったインターフェイスの改良も行われている。

Mailboxは、アプリをインストールしただけは利用することができず、予約を行って利用開始の順番を待つ必要がある。これは、サービスを安定させるために、登録順に少しずつサービス提供ユーザーを増やす方式が採用されているためだが、同方式により生じた順番待ちがDropboxによる買収の発表時などには、100万人近い数字となっていた。その結果、1週間以上経っても利用を開始できないユーザーが多数存在した。

さて、Dropboxの買収から1カ月が経過した現在では、順番待ちはどのような状況になっているだろうか? さっそく、Mailboxを新規インストールし、予約を行ってみたところ、インストール直後は約6,000人の順番待ちとなっていた。100万人と比べれば勢いは落ちているものの、未だに数千人の順番待ちが生じていることからMailboxの人気ぶりがうかがえる。その後、約2時間経過してから予約状況を再度確認すると、1,000人ほど行列が進み、手前に待っているユーザーは約5,000人で、後ろには1500人ほどのユーザーが続いていた。つまり、現状では6,000~7,000人程度の行列が常にできているような状態であり、2時間で1,000人の行列が進んでいるため、予約後、半日程度でMailboxを利用開始できるようになっていると考えられる。

インストール直後は6000人の順番待ちとなっていた

約2時間で行列が1000人ほど進んだ。つまり、現在は予約後、半日程度で利用可能となっている

Dropboxによる買収が発表された際、Mailboxのチームは「Dropboxはサービスの規模拡大の豊富な経験を持ち、ユーザーのデータを安全に扱うエキスパートであるため、われわれに理想的な会社だ」と公式サイトでコメントしていた。今回は買収直後のアップデートであり、Dropboxの影響はそれほどないと推測されるものの、今後、Dropboxの経験や技術を活かすことで、予約やメールなどの処理はより効率化されていくことだろう。

話題になっていたMailboxが気になっていたけれど、順番待ちが長くて気が引けてしまっていたという人も、以前より順番待ちが少なくなり、かなり早く利用開始できるようになっているため、ぜひMailboxをインストールしてみてはいかがだろうか。