13時間駆動は本物か?
最後に、V632/26HSの最大のセールスポイントである「13時間駆動」も検証してみた。テストは「bbench」を使い、キー入力とWeb巡回を有効にした状態で実行。画面輝度は50%、電源プランは「バランス」でテストした。
結果は約10時間24分で休止状態へ移行。13時間というJEITA測定法の数値からはやや短い結果となったが、ネットに常時接続した状態で10時間24分出れば十分な値といえる。
省電力関係の機能として、USB経由の給電や前述の「スリープアンドミュージック」をオン・オフにする独自の設定アプリがある。電源管理設定には省電力重視の「eco」設定も組み込まれていたが、標準の「バランス」設定に比べ液晶輝度低下など、使いにくい面もあった。
個人的に気に入ったのは、液晶を開けると電源が自動的に入る「パネルオープン パワーオン」機能。つい癖でシャットダウンしてしまう人でも、この機能をオンにすれば開くだけで起動するので便利だ。
IPS液晶版が欲しい!
長々とV632/26HSの検証をお届けしたが、ハードとしての完成度は非常に高く、外出先に持ち出すことの多い人なら満足すること間違いなしの製品だ。特に全体の作りの良さやバッテリの持ちのよさは12万円台のノートPCとは思えぬ出来。東芝の本気を久々に感じた。
しかし液晶のクオリティには少々マイナスを付けざるを得ない。価格とのバランスを考えてのチョイスだとは思うが、このパネルで出荷時キャリブレーション済みというのはいささかもったいないように感じる。個人的な希望だが、せっかくなら発色の良いIPSパネルでやって欲しかった。今後のバリエーション展開に期待したい。
dynabook V632/26HS | |
Intel Core i5-3337U(1.8GHz) | |
Mobile Intel HM76 Express | |
8GB | |
128GB SATA SSD | |
なし | |
Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) | |
13.3型ワイド(1,366×768ドット) | |
IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 | |
USB 3.0×3(電源OFF時充電可)、HDMI×1、3.5mmステレオミニジャック、92万画素Webカメラなど | |
SD/SDHC/SDXC対応 | |
W316×D207×H7.6~17.9mm/約1.21kg | |
Windows 8 64bit | |
約13時間 | |
125,000円前後 |