フランスのマクドナルドには"お国柄"を反映して、日本では見かけないようなサイドメニューがある。今回は、サラダやフライドポテトのソース、そしてデザートといった魅力満載のメニューを紹介していこう。

レーズンやフライドオニオントッピングのサラダ

まずはサラダ。フランスは健康への関心が高い国で、サラダは普通のレストランでもサイド扱いではなくメイン扱いされているのだが、それがマクドナルドのメニューにも反映されている。単品もしくはドリンクのセット(7.4ユーロ)で、季節ごとに内容も変わり、サラダといっても立派な定番メニューの1つ。取材時の内容は、揚げた鶏肉にマスタードソースをかけたもの。甘酸っぱいソースと衣の薄いさっくりと揚がった鶏肉は鉄板の組み合わせ。更にレーズンやフライドオニオンがトッピングされ、食感にアクセントもあったりとなかなかバランスがいい。

鶏肉を使ったヘルシー感あるサラダ。鶏肉は見た目以上に柔らかく、食べやすい

ポテトにはリンゴ入りのソースを

右側がリンゴ入りのソース。ケチャップと同じくドロッとしているが、後味は軽い

次にフライドポテトを頼むとついてくるソースを紹介しよう。フランスではケチャップと緑色のパッケージに入ったソースが必ずついてくる。その緑色のパッケージの中身は、何とリンゴを使ったソース。見た目は白くてサウザンドアイランドドレッシングのようだが、味もまさにそれ。リンゴの甘みと酸味がきいているので、フライドポテトの味を爽やかにしてくれる。ケチャップとの合わせづけもおいしく、足りなければ追加でソースだけを買うことも可能。日本でその味を再現したければ、是非ポテトを持ち帰って、自宅にあるサウザンドレッシングで試してみてほしい。盛りつけ次第ではオシャレなおつまみにもなりそうだ。

マカロンがなんと1ユーロの低価格

最後に紹介するのは、最近日本でも力を入れているマックカフェのメニュー。カフェ好きのフランス人に人気で、お昼過ぎのティータイムには満席でウェイティングが出るくらいだ。ハーブを使ったフレーバーティーやスイーツも充実しており、そこはまさに「サロン・ド・テ」(フランス語で喫茶店の意味)。フランス菓子として有名なカヌレ(0.9ユーロ)、マカロン(1ユーロ)も、驚きの低価格。日本でも、高級パティスリーに行くと1個300円以上するマカロンもあるので、この激安価格には驚く。

しっとりカヌレとさっくりマカロン。いくつでも食べられそう!

しかも、味は街のパティスリーに負けず劣らず。この価格で食べられるなら、ほかに行く必要がないくらいおいしい。「一度不満を持って帰った客は、二度とその店に足を運ばない」といわれるフランスにおいて、十分なコストパフォーマンスの高さだからこそ、これだけ人気なのだろう。

世界中にあるマクドナルドだが、「所変われば品変わる」。観光ガイドに載っているレストランに行くのももちろんいいが、マクドナルドに行ったほうが国民性がわかるかもしれない。