説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneを買い換えるとき、アプリの入れ直しが必要?」という質問に答えます。

iPhone 5が発売されて半年が過ぎました。リーズナブルな乗り換えキャンペーンも始まっていますから、機種変更を検討しはじめたiPhone旧モデルのユーザも多いのではないでしょうか。iPhone 4/4Sはともかく、Retinaディスプレイ採用以前のiPhone 3G/3GSから機種変更すると、その質感の違いに驚くこと請け合いです。

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iPhone間の機種変更を検討中の人から相談を受けるとき、必ず聞くのが「アプリの入れ直しが面倒」という言葉。いえ、その必要はありません。しかも手順はシンプル、乗り換え前の機種で「バックアップ」を作成し、新機種(iPhone 5)で「バックアップを復元」すればいいのです。アプリだけでなく、写真やビデオ、メールボックスの内容など、iPhone上の全データをiPhone 5へまるごと移すことができますよ。

ただし、バックアップ先には注意が必要。iTunesでは、バックアップ先としてインターネット上(iCloud)とパソコン(Mac/Windows)を選択できますが、音楽と動画は対象外です。iCloudを増量せず無料プラン(5GB)で利用している場合、すべてのデータを転送できないことにも注意しましょう。iPhone上のすべてをバックアップしたい場合には、「このコンピュータ」を選択してパソコン上に保存します。

システム(iOS)もバックアップには含まれません。そのため、iOS 5で動作していたiPhone 4のバックアップを作成し、それをiPhone 5で復元すると、アプリやそのデータはiOS 6上で利用することになります。

バックアップの復元は、新機種のiPhone 5を接続したあとiTunesで「バックアップを復元...」を実行すればスタートできます。復元完了後にはApple IDのサインインを求められるので、旧機種で利用していたIDを入力すれば作業完了です。

写真で解説

パソコンにiPhone(旧機種)を接続し、iTunesでパソコン上にバックアップを作成します

その後パソコンにiPhone 5を接続し、バックアップを復元すると、アプリやそのデータ、メールなどのデータが引き継がれます